3月18日TPKC勉強会活動報告
今回は、今年度最後の勉強会ということで「疑問・質問大会」にしました。
だいたいセミナーで疑問,質問を受け付けると、「実際の患者さんの症状をトリガーポイント的にはどう解釈し治療すれば良いか?」という質問が一番多くなります。
今回の勉強会での質問を一つご紹介しておきます。
正座ができない原因をトリガーポイント的視点で探す
「正座はできない(お尻を下腿後面の上に載せてしまうことができない)が、つま先をまっすぐ伸ばさず、つま先を立てればお尻を下ろせる(下腿後面に載せられる)。」
トリガーポイント的解釈の原則に、「伸張=疼痛緩和」と「短縮=疼痛増悪」とがあります。
膝が伸びないので正座ができないと考えると大腿四頭筋が悪い感じがしますが、このトリガーポイントの原則に則ると、正座で「伸張」される「大腿四頭筋」の疼痛は緩和されます。
逆に、正座で「短縮」を強要させられる「下腿三頭筋」が治療の対象になります。
膝が痛いという訴えも多いので膝≒大腿四頭筋と考えてしまいそうですが、トリガーポイントアプローチにおいては、「どこが痛いか?」ではなく「どうすれば痛いか?」が重要です。
脳はその構造のせいで非常に曖昧なので悪い部分を誤認する傾向にあります。
痛いところが悪いところであるとは限りません。
つま先を立てたまま(足関節伸展位)なら下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)は、普通に正座するときほど短縮位になりません。
足関節屈曲では下腿三頭筋は、かなり短縮されてしまいます。
当然、痛みや不快感を伴います。
しかし、つま先を立てて足関節が伸展されれば、下腿三頭筋の短縮の程度は軽減されます。
だから、ちゃんとした正座ではできなかった「下腿にお尻を載せる」ということができるのです。
非生理的構造を手技で確認後治療
後は実際に下腿の後面の筋を触察していきます。
関連痛や認知覚は非生理的な構造を刺激したときのみ誘発されます。
関連痛や認知覚を頼りに刺鍼部位、もしくは鍼でない場合は超音波などを重点的に当てる部位を探します。
認知覚(=あ、そこ!)が誘発される部位、つまり責任トリガーポイントを全て処理できれば治癒の確率が高くなります。
ということで下腿後面の手技と刺鍼の説明を行いました。
こんな感じで、TPKC勉強会をやっています。
2017年度TPKC勉強会はもう終わりですが、2018年度TPKC勉強会は、平成医療学園の同窓会組織である貞友会の勉強会が終わった後、秋以降に行う予定です。
貞友会のスケジュールが決定した後にご案内します。(TPKC勉強会のご案内はコチラです。)
TPKCパーソナルセミナーのご案内
それ以外でも平癒堂鍼灸ではパーソナルセミナーも行っています。
ご予約いただければ受講していただけます。
パーソナルセミナーの概要です。(パーソナルセミナーについてはコチラも参考にしてください。)
日時:ご希望の日時(第3希望まで)を、このサイトのご予約・ご相談からかメール(shinq.th@gmail.com)でお知らせください。
セミナーの時間は1単位で約2時間です。
費用:お一人につき 5,400-(税込)
備考:パーソナルではありますが、なるべく2人1組もしくは(1人受講者、1人モデル)でお申し込みください。そのほうが効率のいいセミナーにできます。
その他、疑問・質問ございましたらお気軽にお問い合わせください。
※ トリガーポイント健康クラブ(T.P.K.C.)とは、トリガーポイントアプローチを実践し、トリガーポイントアプローチを通して世の中の人々を健康にし、またトリガーポイントアプローチを受け、自ら健康になろうとするひとの集団です。
※ 平癒堂鍼灸で私が行っている手技と刺鍼の技術は、関西医療大学の黒岩共一教授のトリガーポイント療法がベースになっています。黒岩先生の“トリガーポイント研究会”のWEBサイトはコチラです。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 代表 平谷 透(ひらたに とおる)
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