こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
膝のクリック音の正体は、膝のお皿が太ももの骨に引っかかった時のものだ。
というお話の続きです。
膝の仕組み
膝のお皿(膝蓋骨)は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に包まれていて、その筋肉、大腿四頭筋の一部です。そして膝の関節は曲げ伸ばしだけでなく、捻り(ひねり)の動きもあります。つまり、スライド(すべり)もあるんです。そしてこの筋肉(大腿四頭筋)によって常に上下に引っ張られています。つまり、テンションが掛かっています。
膝のお皿は移動している!
膝の関節面(骨と骨が接する部分でクッションとなる軟骨がある)は内側と外側の二つに分かれています。膝が伸びていくときには、膝の内側の関節面が外側の関節面より大きくスライドしながら、つまりつま先が外を向く方向にスライドしながら伸びていきます。そのとき、膝のお皿(膝蓋骨)は太ももの骨(大腿骨)の凹凸のある関節面の上を短い距離ですが通過します。膝のお皿は太ももの骨(大腿骨)の上を少し移動しているんです。
ふつうの膝
膝が伸びる(ペダルを押す)ときは、太ももの前の筋肉が力を出しながら筋肉の長さが短くなります。太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の長さが変わっても、その時々で最適の引っ張り加減(テンション)になっています。だから、お皿(膝蓋骨)は太ももの骨(大腿骨)の関節面上をスムーズに移動します。このときクリック音はありません。
クリック音がある膝
ところが「筋肉の長さが短くなるスピードと引っ張り加減の釣り合い」がうまく取れないと、お皿がスムーズに移動できず、引っかかったようになります。この引っかかりからお皿が開放されたときに「コリッ」となります。
これが膝のクリック音の正体(の一つ)だと私は考えています。
膝のクリック音の原因
クリック音がするのは、
「太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)のテンションと長さのつりあいが取れていない」
からだと私は考えています。
この場合、膝のクリック音の原因は骨ではないのです。
太ももの前の筋肉=大腿四頭筋が原因だったのです。
施術所に着いて着替える前に、太もも(大腿四頭筋)に自分で鍼をしました。
膝の曲げ伸ばしはスムーズになりました。クリック音もしません。
帰りはクリック音もしませんでした。
でも、クリック音がいつもするわけじゃないので、本当に鍼で治ったのかどうかの判断は正直難しいですね。w
ただ、それ以来私自身はクリック音を経験していません。
膝のクリック音に対して太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に鍼をして、治った例も治らなかった例もあります。
でも、膝のクリック音が気になる方には、この経験以来、太ももへの鍼を提案することが多くなりました。
クリック音が気になる方は一度試されてみてはどうでしょうか?
膝の痛みやクリック音も平癒堂鍼灸にご相談ください。
相談無料です。
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ハイブリッド鍼灸師 平谷 透は、新大阪に施術所を構えています。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com