LINE相談でのご質問というか、よくいただくリクエストです。
このコラムでは、「ED」と「性的興奮に大きく関係するテストステロン」に関する話と、「平癒堂鍼灸でテストステロンを増やすためにどういう取り組みをしているのか?」「平癒堂鍼灸でテストステロン増加が起こったと推測される具体例」についてお話しします。
目次
- 1. 勃起していてもED(勃起不全)?
- 2. 萎えるタイミングで原因が分かる
- 3. 勃起に必要な3条件が挿入前には揃っていた
- 4. 勃起に必要な条件リラックスはスポーツで言うホーム感
- 5. 性的興奮が無いと性的に気持ちいいもない
- 6. 性的興奮が弱くなる原因は「テストステロンの分泌量低下」
- 7. テストステロンの量は年齢差よりも個人差の方が大きい
- 8. テストステロンが減っているか調べる方法
- 9. 悪者扱いされるジヒドロテストステロンは男性性機能の強力な助っ人
- 10.ジヒドロテストステロンが悪者扱いされる理由
- 11.テストステロンそのものを増やすことで男性性機能向上を目指す
- 12.テストステロンの分泌量を増やすための鍼とセルフトレーニング
- 13.当院でテストステロンの分泌量が増えたと考えられる具体例
- 14.たとえ65歳でもテストステロンの分泌量が増える
- 15.精子の性状が改善するのはテストステロンの分泌量増加を示唆する
- 16.鍼施術によるテストステロンの分泌量増によって起きたと考えられる筋肥大
- 17.不安なのは最初の一歩を踏み出していないからという考え方
1. 勃起していてもED(勃起不全)?
行為中に萎えるということなので、「全然勃起しないわけではない」ということです。
「勃起しないわけではないのでED(勃起不全)ではない」と思われる方も多いのですが、自分が思うような勃起ができない時点で、それはもうEDです。
ご自身がEDかどうか知りたいという方は「EDの自己診断テスト」がありますのでチェックしてみてください。
EDの自己診断テストはコチラ⇒https://heiyudou.click/shim/
今回は、「セックス中に勃起しないわけではないけれども、勃起して欲しい場面で勃起してくれない」というお悩み相談です。
2. 萎えるタイミングで原因が分かる
相談者さん「41歳です。最近、行為の途中で萎えてしまいます。一旦萎えてしまうと彼女に口でしてもらっても全く反応しないので最後までできません。行為を続けたい気持ちはあるのですが、体がいうことを聞いてくれません。一人暮らしで自分の部屋ですから緊張もしていないはずです。原因が知りたいです。対処法などありましたらご享受ください。」
こういうご相談をよくいただきます。
萎えるタイミングが分れば、原因も分かりやすいので、こういうご相談をいただいた時にはチャットでこう返信します。
平癒堂鍼灸「萎えるタイミングはいつですか?挿入する前ですか?挿入してからですか?またキスやハグの時は勃起していますか?」
相談者さん「挿入してからです。最近は前戯をしているうちに萎えてしまうこともあります。服を脱ぐ前はだいたい立っています。」
3. 勃起に必要な3条件が挿入前には揃っていた
挿入してから(挿入後)に萎えるということは「挿入まではできる」ということです。
勃起は最終的に自律神経の反射によって起こる生理現象なので、勃起に必要な条件が揃っているときは勃起します。
勃起していない時には、勃起に必要な条件が揃っていません。
ですから、挿入までは勃起に必要な条件が揃っていたが、挿入後に勃起に必要な条件が揃わなくなったということです。
勃起に必要な条件は3つです。
「リラックス」「性的興奮」「快感」です。
勃起に必要な条件の詳細は、コチラ↓のコラムを参考にされてください。
勃起しろと念じても硬くならない理由 ~ 勃起に必要なのは「リラックス」「ムラムラ」「快感」~
4. 勃起に必要な条件リラックスはスポーツで言うホーム感
「リラックス」はスポーツで言うところの、ホームとアウェイの「ホーム」です。
ホーム感のある環境でセックスできていたか?ということです。
自宅マンションでセックスしているのですから、リラックスはできているでしょうし、挿入後にセックスしている場所が変わるわけではありません。
急に環境が変わっているわけではないので、「ホーム感=リラックス」は挿入前と挿入後でほぼ変わりません。
5. 性的興奮が無いと性的に気持ちいいもない
平癒堂鍼灸「性的に興奮している自覚はありますか?」
相談者さん「性的に興奮しているかどうかはよく分からないです。とにかく体が反応しないのでどうにかしたいです。」
性的興奮が無ければ快感も得られません。
要は「ムラムラ」がないと、「性的に気持ちいい」もないということです。
「性的に気持ちいい」に関しては、コチラ↓のコラムをお読みください。
たつけどいかない問題 ~ 中折れパターン ~
ところが、性的に興奮しようと思ってもムラムラしようと念じても、できるわけではありません。
性的興奮は勝手に起こるものです。
性的興奮は自分でコントロールできないので、性的興奮にフォーカスしても徒労に終わります。
直接、性的興奮をコントロールしようとしても疲れるだけで何も変わりません。
しかし、性的興奮が弱くなる原因というものがあります。
そして、その性的興奮が弱くなる原因にアプローチすることで、性的興奮は中長期的には強くすることが可能だと平癒堂鍼灸は考えています。
6. 性的興奮が弱くなる原因は「テストステロンの分泌量低下」
性的興奮が弱くなる原因は2つあります。
「男性性機能の基礎体力とでも言うべきテストステロンの分泌量の低下」と、「脳の学習オペラントの結果」です。
相談者さんは41歳なので、テストステロンの分泌量低下はおそらく起こっています。
30歳代後半からは、テストステロンの分泌量はその人の最盛期を考えると確実に減っていると考えてください。
勃起に関連した脳の学習オペラントと、脳の再教育(BK脳トレ)の詳細をお知りになりたい方は平癒堂鍼灸にご相談(https://heiyudou.click/contact/)ください。脳の学習と性的興奮の関係は情報量が非常に多くてコラムだけでは説明し切れません。
このコラムでは、「テストステロンの分泌量低下」とテストステロンを増やすための取り組みについてお話しします。
※ このコラムでお話ししているテストステロンの話については全て平癒堂鍼灸の私見です。一般的なテストステロンに関する説明をお聞きになりたい方は医療機関を受診されてください。
7. テストステロンの量は年齢差よりも個人差の方が大きい
テストステロンの血中濃度の年代ごとの基準値というものはありますが、その年代ごとの基準値には幅がありすぎますし、年代間の基準値の範囲が重なりすぎています(私見)。
これは、テストステロンの血中濃度は年齢差よりも個人差の方が大きいことを示しています。
その人に適したテストステロンの血中濃度というのがありますが、男性性機能に問題がない時のテストステロンの血中濃度の数値が分からない限り、問題が起こってからの数値だけを見て適正かどうかの判断はできません(私見)。
ですから、初めて測定したテストステロンの血中濃度が、男性性機能に問題が起こってからの数値の場合、そのテストステロンの血中濃度がその人に適切な血中濃度なのかどうかは分からない場合の方が多いと考えられます(私見)。
分かるのは、その年代の基準値の範囲内に納まっているか?極端に少なくないか?
つまり、男性更年期障害・LOH症候群の治療対象になるかどうか?ということです(私見)。
注:テストステロンは男性ホルモンの95%を占めるため、テストステロン=男性ホルモンとして説明されることが一般的です。テストステロンは男性ホルモンとして体内で機能するホルモンの一種です。他にも男性ホルモンは種類があって、それぞれ重要な役割を果たしています。
8. テストステロンが減っているか調べる方法
テストステロンが明らかに減っているかどうか血液検査以外で推測することは可能です。
AGA(男性型脱毛症)のお悩みがあるか?
前立腺肥大が起こっているか?
この2つです。
AGAは自覚的に判断するしかない(細くて短い抜け毛が以前よりも増えているかどうか?)ですが、前立腺肥大は腹部CTスキャンでも確認できます。(医療機関を受診されてください)
9. 悪者扱いされるジヒドロテストステロンは男性性機能の強力な助っ人
AGAも前立腺肥大も、テストステロン不足は既に起こっていて、ジヒドロテストステロンが増えていることを示しています。
AGAも前立腺肥大も、テストステロン不足を補うために、体が5αリダクターゼという酵素を使って、テストステロンをテストステロンよりも強力な男性ホルモンとして作用するジヒドロテストステロンに変換することで起こる症状ことです。
ジヒドロテストステロンは強力なパワーを持った男性ホルモンです。
テストステロンの血中濃度は低下しても、それを補って余りあるパワーがジヒドロテストステロンにはあるので、テストステロンが不足することで起こる男性ホルモン不足が解決します。
ジヒドロテストステロンは、一般的には悪玉テストステロンと呼ばれて悪者扱いされることが多いのですが、決して悪玉ではありません。
テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換は、テストステロン不足を補うために体が取った合理的な行動です。
男性ホルモンが減ってきたので、テストステロンという男性ホルモンの一部を強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンにバージョンアップして男性ホルモン不足を解決しているのです。
10.ジヒドロテストステロンが悪者扱いされる理由
また、テストステロンは男性性機能だけで役立っているわけではありません。
ですから、テストステロンの代わりをしてくれて、しかもテストステロンよりも作用が強いジヒドロテストステロンは、体全体の利益を考えれば強力な助っ人、救世主です。
しかし、ジヒドロテストステロンが髪の毛の毛母細胞とくっつくと髪の毛のライフサイクルを短くしますし、ジヒドロテストステロンが前立腺にくっつけば前立腺が肥大します。
髪の毛のライフサイクルが短くなるのはAGA(男性型脱毛症)の原因ですし、前立腺肥大は進めば残尿や尿漏れなど、おしっこ関連のトラブルにつながります。
AGAの症状が認められるか、前立腺肥大が起こっている場合は、テストステロン不足が起こっていて既にジヒドロテストステロンは作られているということです。
11.テストステロンそのものを増やすことで男性性機能向上を目指す
ですから、男性性機能に関するお悩みがあって、AGAの症状があるか、前立腺肥大が認められる、もしくはその両方の場合、
それは、テストステロンの分泌量が低下していて、ジヒドロテストステロンが生成されているにもかかわらず、希望する男性性機能を実現するのに必要な男性ホルモンの分泌量に達していないということになります。
結果、男性性機能を高めるにはテストステロンの分泌量そのものを増やす必要があるということになります。(実際のテストステロンの血中濃度数をお知りになりたい方は医療機関を受診されてください。)
12.テストステロンの分泌量を増やすための鍼とセルフトレーニング
平癒堂鍼灸では、テストステロンの分泌量そのものを増やすことを目的とした鍼施術をおこなっています。
テストステロンの分泌量を増やすには、テストステロンを作っている睾丸の血流増加が必須です。
具体的には腰とお尻に鍼をしてその鍼に通電をします(鍼に電気を流します)。
通電によって「血流のポンプの役割をしている腰とお尻の筋肉」を動かせて睾丸の血流を改善させます。
また、EDの症状がある方は、確実に腰お尻の筋肉が硬いです。
継続的な施術で、腰とお尻の筋肉の状態を良くしていくことによって、血流のポンプ機能が向上するので睾丸の血流改善が見込めます。
睾丸の血流増加に伴う「睾丸の機能向上=テストステロン産生量増加」を目指した鍼施術です。
睾丸の血流改善にはセルフトレーニングも必要です。施術で状態の良くなった腰お尻の筋肉を毎日動かせることで、さらに睾丸の血流増加を目指します。
フィジカル系のセルフトレーニングは動画(https://www.youtube.com/watch?v=EyphF32f-gg&list=PLJMwU2RG8vflqZuPgIv-IcOo23PN_X267)も参考にしてください。
また、男性生殖器を含む骨盤内臓器の血流増加だけでなく、勃起に関連する自律神経の活動適正化も平癒堂鍼灸の鍼施術の目的です。
鍼施術を受けることで施術後は、自律神経が強制的に副交感神経優位になります。
自律神経に揺さぶりを掛けることでメリハリのある自律神経活動を生み出すことが目的です。
単に、勃起に適した副交感神経優位の状態を作り出すことが目的ではありません。
自律神経に揺さぶりを掛けて自律神経の調整能力を鍛えることが重要で、自律神経の調整能力を鍛えること平癒堂鍼灸の鍼施術の目的です。
具体的な施術(写真含む)に関してはコチラ(https://heiyudou.click/treatment/)を参考にされてください。
テストステロン増加だけでなく、勃起そのもの(ED)に関しては「セックスの脳内モデル」「脳の認知」が重要ですので、勃起そのものに関してはBK脳トレ(ED改善脳トレ)が必須になります。脳トレに関しては
(https://www.youtube.com/watch?v=FY4bu8nhb6w&list=PLJMwU2RG8vfn5lgxZcMi-1Vb_4rHlCwKc)を参考にされてください。
13.当院でテストステロンの分泌量が増えたと考えられる具体例
勃起の状態がよくなることで、オナニーやセックスの満足度が上がっていることを男性性機能の向上と捉えた場合、その男性性機能の向上はテストステロンの分泌量増加を抜きに説明することはできません。
平癒堂鍼灸ではテストステロンの血中濃度は測定できませんが、通院中の方の体に起こっている現象から、明らかにテストステロンの分泌量が増加していることが推測できます。(テストステロンの血中濃度数をお知りになりたい方には医療機関を受診していただいています)
テストステロンの分泌量が増えていると推測できる典型的な具体例を紹介します。
14.たとえ65歳でもテストステロンの分泌量が増える
65歳男性。当院に通院する前からテストステロン補充療法を行っていたが、テストステロンの血中濃度は60歳代の基準値以下であった。
当院への通院回数7回目の後のテストステロンの血中濃度が20歳代の基準値を上回っていた。
その後、年齢なりの基準値に収まっている。
瞬間最大風速的にテストステロンの血中濃度は上がったものの、ホメオスタシス(恒常性の維持)機能が働いて血中濃度が基準値内に収まったのだと考えられる。
テストステロンを外から注射で入れていた、そこに自分でもテストステロンを作るようになったために起こった現象。
15.精子の性状が改善するのはテストステロンの分泌量増加を示唆する
30歳代・40歳代の妊活のための通院で精子の性状が良くなる(数が増える・まっすぐ進む精子の量が増える)ことは頻繁にある。
精子・精液産生にテストステロンが使われるため、精子の性状が改善したことはテストステロンの増加なしでは説明が付きにくい。
16.鍼施術によるテストステロンの分泌量増によって起きたと考えられる筋肥大
ボルダリングのジムに通っている20歳代後半。
男性性機能においては順調に改善途上。
トレーニングの内容は変わっていないのに、ジムのスタッフに「体が大きくなりましたね」と言われた。
テストステロンの分泌量が増えて、まだ数に余裕のあった筋肉のテストステロンの受容体(アンドロゲン受容体)に結合したため筋肥大が起こったと考えられる。
男性性機能の改善も筋肥大もテストステロンの分泌量増なしでは説明しにくい。
テストステロンが増えたことを間接的に示す例。
17.不安なのは最初の一歩を踏み出していないからという考え方
テストステロンは男性性機能の基礎体力とでも呼べるホルモンです。
平癒堂鍼灸で男性性機能の向上が起こっているのは、テストステロンの分泌量増加なしには説明が付きません。
なんか、こう希望が湧いてくる話だと思われませんか??
このコラムを読んで、「平癒堂鍼灸に行けばテストステロンが増えるかも?」って思えませんでしたか?
私は「ほとんどの人が、だいたいこういう風にして男性性機能が向上していく」ということを知っていて、それを実際、目の当たりにしています。
私は勃起の正解を知っているということです。
ですから、自信をもって「こうしましょう。」「こうした方がいいです。」「このトレーニングを増やしましょう。」「こっちはもうできているので、これをがんばってください。」「じゃあ、次からはこうしてみてください。」という提案ができます。
ですが、クライアントお一人お一人は、ご自身の体に起こることしか経験できませんし、他の方がどういう風に男性性機能が向上していくのかは私からの伝聞でしか知り得ません。
ですから、不安になるのは自然なことです。
「ここに通院して自分でもトレーニングすれば勃起の問題が解決できる!!」と思われて、実際、平癒堂鍼灸に通院されている方のほとんどが、日々そういう不安を抱えていながらも、ご自身の取り組みと通院を続けられています。
逆に、不安を抱えられているからこそ、その不安と向き合うことで、通院と男性性機能の向上のためのトレーニングをコツコツ続けることができて、それがオナニーやセックスの満足度が上がるという結果につながっているのだと私は思っています。
不安だから最初の一歩を踏み出すことができないのではなく、今はまだ最初の一歩を踏み出していないから不安なのだと考えてみてはどうでしょうか。
ED(勃起不全)でお悩みの方、男性性機能の充実をお望みの方、妊活中の方(男性女性とも)はご相談ください。
相談無料です。
平癒堂鍼灸の鍼は恥ずかしい思いをすることなく受けられます。
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。
新大阪でED治療をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail :shinq.th@gmail.com