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インポの原因 いまどきはインポじゃなくてED(勃起不全)です

今回は、以前はインポと言われていたEDの「いまどきの原因」と解決方法についてお話ししていきます。

‐目次‐

1.インポ改めED

2.オナニー昔話

3.オナニーの成立には快感が不可欠

4.今も昔も同じ「勃起の方程式」と「快感の定義」

5.インターネット前はオナニーに快感が不可欠

6.ブロードバンド時代のオナニー

7.危ないデジタルネイティブのオナニー

8.危なくないオナニーで起こる生理現象

9.強い刺激になってしまいがちなデジタルネイティブのオナニー

10.セックスできなくなる刺激だけの無理やりな射精

11.勃起が完成しないままの射精は不自然な生理現象

12.強い刺激にならざるを得ない理由

13.一番問題なのは快感がないオナニー

14.快感があれば動画を見てオナニーしても大丈夫

15.快感のあるオナニーはペニスの感覚を味わうオナニー

16.ペニスの感覚を味わうオナニーがいまどきのEDを解決できる

17.「快感のないオナニー問題」は今の時代の全ての人に共通の問題

1. インポ改めED

インポという言葉、あんまりいいイメージはないと思います。

以前はEDよりも一般的な言葉でしたが、使われ方にネガティブな要素が含まれていることもあり、現在ではED(Erectile Dysfunction:勃起不全)という言葉に置き換わっています。

ま、言葉の説明はそれぐらいにしておいて、まずは昔話から…(なんだ?この展開?笑)

2.オナニー昔話

その昔、インターネットがなかった私が中坊だった頃(1980年代前半)、私の周囲では、性の情報は大抵、「兄貴のいる同級生から回ってくる」という感じでした。

だから、私が手に入れた性に関する知識は正確ではなかったですが、リアリティがありました。

オナニーの仕方にしても「こういう風にする」と教えてもらえた時代でした。

3.オナニーの成立には快感が不可欠

オナニーのお供、いわゆるオカズはエロ本やスポーツ新聞のエロ記事(アダルト面)、つまり紙媒体です。

写真ですから当然動いていません。

テキストですから想像の力が必要です。

当時、ホンモノの女性の体を見て知ってはいるわけではありませんから、これも想像するしかありません。

しかし、未経験ですから想像するにも限界があります。

だから、オナニーするにも、写真やテキスト(たまに音声)と言ったオカズ以外に、「こうした方が気持ちいい」という工夫がないと、射精までたどり着けませんでした。

気持ちいい(=快感)が十分にないと、オナニーそのものが成立しなかったということです。

4.今も昔も同じ「勃起の方程式」と「快感の定義」

ここで、そろそろお馴染みになってきたかもしれない「平癒堂鍼灸:勃起の方程式」を思い出してください。(勃起の方程式が初めての方はこちらのコラム中折れ防止の裏技』を読んでみてください)

勃起 = 脳の性的興奮 × 快感 です。

掛け算なので脳の興奮が強ければ快感が弱くても勃起は起こります。

逆に、脳の興奮が弱くても快感が十分得られていれば勃起が起こります。

また、勃起を維持するのにも脳の性的興奮と快感の両方が必要です。

そして平癒堂鍼灸仮説に基づいた「快感の定義」です。

「快感」は感覚ではなくて脳が自動的に下す判断・認識です。

快感の認識には、「脳が性的に興奮しているときに、脳に入力される皮膚感覚の量が一定量以上」。(平癒堂鍼灸仮説)

勃起の方程式からも、脳の興奮が最終的に想像に頼らざるを得なかった私の中坊時代のオナニーには快感が不可欠だったことが分かります。

5.インターネット前はオナニーに快感が不可欠

私が中坊の頃(1980年代前半)は、オナニーを成立させるために必要だった「こうした方が気持ちいい」を探すには、「自分の感覚を取る、感覚を味わう(皮膚感覚をきちんと脳に入力する)」ことが必須でした。

「自分の感覚を取る」ことや「感覚を味わう」ことができないと、オナニーそのものが成立しなかったので、自然にと言うか無意識に、「自分の感覚を取る」ことや「感覚を味わう」ことができてしまっていた。ということです。

それが、インターネット動画の視聴やダウンロード、あるいはストリーミング視聴が一般的なブロードバンドが普及する以前のオナニー事情です。

6.ブロードバンド時代のオナニー

一方、ブロードバンド(大容量通信)が一般的な現在、ブロードバンドがスタンダードであるため、わざわざブロードバンドという言葉自体が使われなくなっているような今、オナニーのオカズは主にインターネット動画です。

「物心がついたころからインターネットが身近にあるデジタルネイティブ」のオナニーのオカズがインターネット動画であると言い換えることもできます。

今、2022年は、性的に興奮するという意味において、かなりハイレベルな動画が、しかも無料で視聴できます。

動画により起こる性的興奮は、紙媒体が中心の私が中坊の頃とは比べ物になりません。

そこで何が起こるのか?

動画により起こる性的興奮が、紙媒体が中心の私の中坊時代とは比べ物にならない程強くなります。

脳の性的興奮が強いということは、勃起の方程式の「脳の性的興奮」の値が大きくなるということです。

神経系の機能が老化していない10代20代なら個人差はあるにしても、ほぼ脳の興奮だけで勃起できます。

「脳の興奮が強すぎて、快感がなくても脳の性的興奮それだけで十分な勃起(挿入できる勃起)が起こる」ということです。

ただし、快感がないので十分な勃起は持続しません。(勃起の方程式)

7.危ないデジタルネイティブのオナニー

性的興奮→勃起→刺激→射精

ハイレベルなインターネット動画の視聴による強い性的興奮によって、快感無しで勃起して、ペニスを刺激して、射精するってことですが、これ、順番は確かに正しいです。

実際のセックスで起こる生理現象の順番とも同じです。

しかし、このハイレベルなインターネット動画の視聴による強い性的興奮のあるデジタルネイティブのオナニー、内容が危ない場合があるんです。

「そういうオナニーを続けていると実際のセックスで勃起できなくなる」可能性があるという意味でオナニーの内容が危ないということです。

何が危ないのか説明します。

8.危なくないオナニーで起こる生理現象

順番の話をもう少し詳しくします。

危なくないオナニーの自然な流れは、

① 性的興奮があって勃起が始まって

② ある程度の刺激があって勃起が完成(EHSのグレード4)して

③ 刺激が加わるにつれて快感が得られ

④ 射精前の快感の盛り上がりがやってきて

⑤ 快感の盛り上がりが一気に高まり射精

*EHS(勃起のセルフチェック)に関してはこちらのコラムを参考にしてください。

という感じです。

注:デジタルネイティブ以前の方でこの流れのない方は勃起しやすい体作りも必要です。平癒堂鍼灸にご相談ください。

9.強い刺激になってしまいがちなデジタルネイティブのオナニー

ところが、①と②の、「性的興奮があって勃起が始まって→ある程度の刺激があって勃起が完成して」の部分が、昔のインターネット前と、今のデジタルネイティブでは違います。

今は、ハイレベルな動画によって脳の性的興奮が強すぎるせいで、②の「ある程度の刺激」がなくても①の興奮だけで勃起が一時的に完成(カチカチになる)してしまうことがしばしばあります。でも、快感がないので、その勃起は持続しません。

脳の性的興奮だけでは勃起は持続できない(勃起の方程式による)ので、一旦はカチカチになっても、それを持続させることは困難です。(*一時的にでもカチカチにならない方はオナニーの方法だけではED改善は困難です。平癒堂鍼灸にご相談ください。)

刺激がなくても勃起するなんていいことじゃないか?

と思われると思います。

それ自体は悪くないんです。

何が悪いかって言うと、勃起が一時的にせよ、一旦完成してしまうので、そこからいきなり握ってこするスラスト刺激をしてしまいがちになるのが危ないんです。

一旦は硬くなるので、大きさ的に握ってしまいがちになる。

握ると力が入りやすいので強い刺激になりやすい。

握ってこするスラスト刺激=強い刺激によって、射精中枢(交感神経)の反射が起こって射精してしまう。

「快感がないまま、つまりペニスが十分には硬くないまま、強い刺激で無理やり射精」してしまうイメージです。

10.セックスできなくなる刺激だけの無理やりな射精

何がよくないって、勃起が持続していないのに射精してしまうので、オナニーは出来ても、実際のセックスで挿入できませんし、挿入できませんから膣内で射精できません。

ハイレベルな動画による非常に強い脳の性的興奮によって快感無しでも一旦勃起してしまうので、結果として強い刺激になりがちなデジタルネイティブのオナニーが危ない理由がここにあります。

11.勃起が完成しないままの射精は不自然な生理現象

勃起の中枢(勃起のコントロールセンター)は2つあります。

解剖学的・生理学的には「脳の視床下部」と「仙髄」です。

イメージ的には「脳」と「股間」としてください。

2つの勃起中枢の連携が取れることで勃起が完成します。

そして、この勃起中枢の連携には、本来、「快感」が必要です。

インターネット前のオナニーは、脳の興奮が今より弱いので、快感がなければオナニーが成立しませんでした。

でも、逆に快感があるおかげで勃起が完成し、勃起が持続してからの射精でした。

しかし、インターネットの動画が当たり前の今、「脳の性的興奮が非常に強いデジタルネイティブが陥りやすいオナニーでは、快感がないまま、勃起が十分でなくても、ペニスへの刺激による反射(射精中枢である自律神経の交感神経の反射)だけで射精」できてしまいます。

快感がないので2つの勃起中枢の連携が取れていない状態にもかかわらず、勃起して射精できてしまうということです。

本来、射精の前にある勃起の完成という過程を飛ばしているので、ペニスが軟らかい状態のままで射精してしまいます。

しかし、ペニスが軟らかいまま射精しても、その時の快感はあまり強くありません。(これ、経験された方は分かりますよね。)

刺激だけで無理やり射精(交感神経反射)しているので、自然な生理現象とは言い難い状態です。

だから、「オナニーは出来てもセックスで挿入できない,膣内で射精できない」ということになるわけです。(膣内射精障害でお悩みの方も平癒堂鍼灸にご相談ください。)

この、オナニーは出来るけどセックスできなくなる危ないオナニー、握ってこする強い刺激だけで、軟らかいまま射精してしまうオナニー、どうすれば改善できるでしょう?

12.強い刺激にならざるを得ない理由

① ハイレベルな動画の視聴

② 動画の視聴による脳の強い性的興奮

③ 性的興奮が強いので快感がなくても一旦は勃起

④ 勃起したペニスは握りやすい大きさなので握ってしまう

⑤ 握ると力が入りやすい

⑥ 力が入った強い刺激になってしまう

⑦ 快感がないので勃起が持続しない

⑧ 勃起は持続しなくても強い刺激があれば射精は出来る

⑨ 結果、ペニスが軟らかいまま射精してしまう

 

これが、デジタルネイティブのオナニーの危ないパターンです。

強い刺激にならざるを得ないのは、脳の性的興奮が強すぎるからです。

何度も言うようにハイレベルな動画によって脳の性的興奮は急激に高まります。

そして、そこで握ってしまうのもよくないのですが、握ってしまうこと自体は問題ないです。

でも、握ってしまうと、つい力が入ってしまいます。

その「力が入ってしまうこと」が問題です。

「脳の興奮が強くてそれだけで勃起が一旦は完成してしまうと、強い刺激にならざるを得ない理由」がここにあるわけです。

13.一番問題なのは快感がないオナニー

しかし、もっと問題なのは、「射精するまでの間に快感がないこと」です。

インターネット前のオナニーには、勃起が完成するための快感が必要でした。

デジタルネイティブの今の時代は、快感がなくても一旦勃起が完成してしまうことが問題です。

快感がなくても勃起が一旦完成してしまうと強い刺激になりやすいことはさっきも説明しました。

インターネット動画は簡単に視聴できるので見ないようにするのは困難です。

だから我慢しなくて構いません。

むしろ、動画を見ないと興奮できなくなっている方が多いと思います。

興奮がなければ快感も得にくいですから動画は見ても大丈夫です。

むしろ動画は見た方がいいと私は考えています。

※ ヒトの性的興奮は刺激誘導型です。ヒトには犬や猫にはある繁殖期や交尾期、いわゆる「サカリ」がありません。でも、ヒトが四六時中欲情している(サカっている)わけでもありません。ヒトが性的に興奮するには、刺激(=キッカケ)に誘導される必要があるということです。つまり、ヒトの脳の性的興奮=サカリが起こるには何かきっかけが必要なのです。だから、性的興奮のきっかけという意味での動画は見ても大丈夫なんです。

「動画を見るのは大丈夫ですが、動画を見て強い脳の性的興奮があるのに、快感がないオナニーになってしまうのが大丈夫じゃない」ということを覚えておいてください。

14.快感があれば動画を見てオナニーしても大丈夫

快感を得るには「ペニスの感覚をきちんと取ること」が必要です。

快感は脳が性的に興奮しているときに脳に入力される皮膚感覚の量だからです。(平癒堂鍼灸仮説:快感の定義)

だから、動画を見てもいいので、ペニスの感覚をちゃんと味わってください。

どこにどんな刺激が入っているのかを意識してみてください。

きちんとペニスの感覚が取れていれば強すぎる刺激にはなりません。

たとえ、握ったとしても強く握らずに済みます。

強い刺激でなくても快感が得られるようにトレーニングしましょう。

ただ「弱い優しい刺激にする」のではなく、ペニス自体の感覚を味わうことができれば、自然と刺激は優しいものになります。

優しい刺激も、強い刺激も、そうなる理由があります。

優しい刺激も、強い刺激も、あくまで結果ですから、その原因は無視できません。

よく言われている「『弱い刺激に慣れましょう』的な指導」には、強い刺激になってしまう原因が無視されています。

だから、「『弱い刺激に慣れましょう』的な指導」それだけでは、実用的ではないのです。

ペニスの感覚を味わってください。

そうすれば自然と優しい刺激になります。

優しい刺激を味わうことができれば快感が得られるのでペニスは当然、硬くなります。

快感があって勃起中枢の連携が取れると、本当の意味で勃起が完成します。

勃起の質が高くなります。

そうなれば軟らかくなる心配がなくなります。

やさしい刺激で快感が得られていれば、無理やり強い刺激で射精するということがなくなります。

セックスでも挿入できて膣内で射精ができます。

それが、危なくないオナニーで、インターネット前には当たり前であった快感のあるオナニーです。

15.快感のあるオナニーはペニスの感覚を味わうオナニー

さあ、どうでしょう?

あなたは、「ペニスの感覚って味わえていると思いますか?」

ペニスの気持ちいいところ、ベスト3までスッと言える方は大丈夫です。

ペニスの感覚が取れているからです。

「ペニスの感覚が取れている=快感が得やすい」ですから、強い刺激にはなりません。

大丈夫です。

でも、ペニスのどこが気持ちいいかはっきりしない方は要注意です。

ペニスの感覚が取れていない可能性が高いからです。

ペニスの感覚が取れていないということは、快感の認識に必要な皮膚感覚の量が、十分得られていないということです。(平癒堂鍼灸の快感の定義)

結果、快感不足が起こりやすくなります。

快感がないオナニーでは、強い刺激で無理やり射精してしまうことになります。

危ないオナニーになってしまいます。

16.ペニスの感覚を味わうオナニーはいまどきのEDを解決できる

だからペニスの感覚を十分味わってください。

それが、デジタルネイティブが陥りやすい「いまどきのED」の解決法です。

ペニスの感覚を十分味わえば快感不足もなくなります。

快感不足が無くなるので、無理やり強い刺激で射精することもなくなります。

快感があるので、勃起が完成しますし、勃起が安定するので、セックスでも挿入できて膣内で射精できるということになります。(感覚を味わうオナニーに変えていくトレーニングが、平癒堂鍼灸のED改善脳トレです。脳トレに興味のある方はご相談ください。)

ブロードバンドが一般的なデジタルネイティブが陥りやすい、「いまどきのEDの原因」とその解決法、いかがだったでしょうか?

17.「快感のないオナニー問題」は今の時代の全ての人に共通の問題

実は、と言うか当たり前ですが、ハイレベルなインターネット動画を視聴できるのは、デジタルネイティブに限りません。

スマホやPCでインターネットにつながっている全ての人がハイレベルなインターネット動画を視聴できます。

50歳代であろうが、70歳代であろうが、何歳であろうが、インターネット動画を利用してオナニーする全ての人が、「ハイレベルなインターネット動画の視聴による脳の性的興奮に偏った勃起と快感のないオナニー」をしてしまう可能性があるわけです。

「いまどき」の部分を強調したくて「デジタルネイティブのオナニーという言い方」をこのコラムでしてきましたが、この言わば「快感のないオナニー問題」は、今の時代、同じインターネット環境にいる全てのオナニーする人に共通の問題なのです。(ま、でも勃起の話なので、正確には、同じインターネット環境にいるペニスを持つ全ての人に共通の問題です。)

あなたはペニスの感覚をきちんと味わえていますか?

 

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平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 

平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com