こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
呼吸は自律神経の司るところであり、自分でコントロールできる随意運動でもあることを前回お話ししました。
今回は、
自律神経をコントロールする具体的な呼吸法
についてお話しします。
呼吸の浅い現代人
一般に、都市部における現代人は呼吸が浅いと言われています。
これは自律神経のうち、起きて仕事をしているシャキッとしている時の「戦闘モード」(=交感神経優位)になっている状態です。
この戦闘モード状態が続きすぎると、リラックスしようとしても、なかなかリラックスモードである副交感神経優位に切り替わりません。
このことが現代人の呼吸が浅い原因です。
リラックスモード(副交感神経優位)に切り替えるために、体は不思議なことをします。
食べることは強制的に体をリラックスさせる
ストレスが食に走るという経験はありませんか?
食べると、つまり消化管に物が入ると消化管が働いて強制的にリラックスモード(副交感神経優位)に切り替わります。
体が緊張状態(戦闘モード=交感神経優位)に耐えられなくなり強制的にリラックスモード(副交感神経優位)に切り替えようとしてリラックスモードの状態=食後の状態にしようとするのです。
「ああ、また食べてしまった。」と何度後悔しても、リラックスしたい体の要求には逆らえないのです。
このストレスを緩和するための食欲を抑えるのは困難です。
食べずにリラックスモード(副交感神経優位)に切り替えられると無駄に食べずにすみます。
食べずにリラックスする方法
たとえば呼吸。
呼吸でリラックスモード(副交感神経優位)に切り替えて「メリハリのある自律神経の活動」になればいいと思いませんか?
自律神経をコントロールする呼吸法とは、意識的に戦闘モードからリラックスモードに切り替える呼吸法です。
常に戦闘モードになっている状態から脱出するための呼吸方法です。
呼吸によってリラックスモードして「メリハリのある自律神経活動」にしましょう。
自律神経をコントロールする呼吸法
深呼吸してください。
それだけです。
なんだそんなことか?と思われると思います。
そうです。そんなことです。
簡単なことです。
でも、今から説明する深呼吸は、あなたの考えている深呼吸と違うかもしれません。
この方法を聞いてみてやってみようと思われたら試してみてください。
呼吸法の注意点
注意点は無理をしないことです。
限界という言葉が出てきますが、最初から限界に臨むというのは危険です。
慣れてくればその限界も高くなってきます。
まず一読して一連の流れをイメージしてから、無理をしない自分なりの限界に臨んでください。
(1)最初に息を吐いてください。
吸うことから始める方が多いです。
口をややすぼめて、
「ふ ・・・」
と続く限り限界まで吐いてください。
(2)続けて息を吐けなくなったら、そこから「ふっ、ふっ、ふっ」と細切れで吹いてください。
お腹がへこんできます。
(3)限界かなあというところまできたら、吸ってください。
自然に息が吸い込めます。
息を吸う時は鼻からにしてください。口は閉じていてください。
(4)息を入れる順番はお腹が先、そして胸です。
いきなり肺に息を入れる感じではなく、お腹に息を入れてから胸に息を入れてください。
実際にはまず、横隔膜を収縮させて、(=横隔膜を下げて、)それから胸を膨らませる感じです。
(5)これを繰り返します。
気持ちいいと思います。
はじめはこの順序、方法を意識してやってください。
深呼吸プラスα
意識せずに呼吸ができるようになったら、
呼吸しながら今自分が何を感じているか?に注意を向けてください。
気温は?
何か香りはしますか?
何か聞こえますか?
あまり落ち着けるところでなければ、
居心地のいいリゾートや、ご自身で落ち着ける場所好きな場所をイメージしてください。
風が吹いているとか、波の音が聞こえるとか、海の香りがするとか、日差しを感じるとか、
五官(目,耳,舌,鼻,皮膚)で感じる五感を意識してください。
よりリラックスできると思います。
ご自身で呼吸がゆっくりになっていると自覚できるようになるまで無理せず繰り返しやってください。
食べてリラックスする時は「ぼーっ」としますが、呼吸でリラックスできるようになると体はリラックスするのに頭の中はスッキリします。
本当に気持ちがいいです。
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ハイブリッド鍼灸師 平谷 透は、新大阪に施術所を構えています。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com