結婚するのは決まっているのに勃起に自信が持てない30代の方が、いわゆるブライダルシーズン前にやっておくべきことについてお話しします。
正直なところを言いますと、このコラムに書かれていることをやってもダメな場合はかなり深刻な状況です。
もはや自力で何とかなる段階ではないので、一刻も早く専門的な取り組みをされることを強くお勧めします。
※ 薬のことは医師・薬剤師にご相談ください。このコラムで私がお話しする薬に関する事柄は全て平癒堂鍼灸の私見です。
※ 薬のことは医師・薬剤師にご相談ください。
目次
1. まずはED治療薬
まだED治療薬を服用したことがない方は、まずED治療薬を試してみてください。
ED治療薬を希望される方は、必ず医療機関を受診されることをお勧めします。(個人輸入やインターネットでの購入がダメと言うわけではありませんが、何かあってもそれは自己責任ということになります)
最近なら「オンライン診療で薬は郵送」という方法もありますから、ネット環境さえ整っていればすぐ行動できます。
※ 薬のことは医師・薬剤師にご相談ください。
2.ED治療薬のすごいところ
平癒堂鍼灸の定義では、勃起に必要な条件は「ホーム感(自律神経の状態)」「ムラムラ(性的興奮)」「気持ちいい(快感)」の3つです。
勃起に必要な三条件の詳細についてはコチラのコラムを参考にしてください。
勃起しろと念じても硬くならない理由 ~ 勃起に必要なのは「リラックス」「ムラムラ」「快感」~
ED治療薬のすごいところは、性的に興奮していれば快感がなくても勃起できるところです。
ですから、性的に興奮している自覚がある方で、まだED治療薬を服用したことがない方は、是非、泌尿器科、男性科、メンズクリニックなどの医療機関を受診されてください。
性的興奮が自覚できている方で、「勃起して、とりあえずセックスという行為ができればOK」という方はED治療薬の服用を躊躇しなくてもいいと思います。
3.ED治療薬の効果が実感できないのは性的興奮の減弱が原因
性的興奮が強いほどED治療薬の(いわゆる)効きはよく、性的興奮が弱ければED治療薬の(いわゆる)効きは甘くなると平癒堂鍼灸は結論しています。
ですから、もうすでにED治療薬を服用されている方で、ED治療薬の効果が十分には実感できない場合も、医療機関を受診してください。
医師が薬の用量を増やすという提案をしてくれる可能性があります。
ある程度なら、性的興奮が弱まっていても、薬の用量を増やすことで「勃起して挿入できる」ところまでは解決できる可能性があります。
※ 薬のことは医師・薬剤師にご相談ください。
4.性的興奮を高める方法は2つ
「ED治療薬も服用したし、用量も増やせるだけ増やしたが、それでもダメだった」って方は、性的興奮が、かなり起こりにくくなっていると考えられます。
性的興奮が起こりにくくなっている原因は、2つ考えられます。
男性性機能の基礎体力とでも言える「テストステロンの分泌量低下」と、実際のセックスに適応できなくなってしまうセックスの脳内モデルになってしまう「脳の学習(オペラント)」です。
ですから、性的興奮を高めるには、「テストステロンの分泌量を増やす」か「セックスの脳内モデルを書き換わって勃起しやすくなるような脳の再教育」が必要です。
テストステロンは男性ホルモンの95%を締め、睾丸で作られています。
ですから、テストステロンは男性性機能の基礎になるホルモンです。
オペラントとは、「ある行動をすることで報酬が得られれば、その行動は強化され(進んでその行動を取るようになる)、ある行動をして罰が与えられれば、その行動は弱化される(その行動をしなくなる)、などの学習性の行動のことです。
行動の結果によってその後の自発的な行動が決まるという理論です。
もともとは心理学の用語ですが、医学や、いわゆる脳科学の分野でも常用されている用語です。
5.テストステロンは男性性機能の基礎体力
男性性機能のベースとなるテストステロンの血中濃度は医療機関で測定できます。
テストステロンの血中濃度が基準値以下であれば、テストステロンの血中濃度を上げることを目的とした治療法を提案してくれるかもしれません。
テストステロンの血中濃度が気になる方は医療機関を受診されてください。
テストステロンは、いわゆる朝立ちとの相関関係もよく認められるので、朝立ちの頻度や状態が気になる方も要チェックです。
自力でテストステロンの分泌量を増やす方法がウェブ上には溢れていますが、実際にテストステロンの分泌量が増えるであろう方法は、その中でも少数ですし、また正しい方法であっても急に増えるわけではないので、テストステロンの分泌量を急激に増やすという方法は、結婚直前の方には向かない方法だと言えます。
「テストステロンが爆上がり」的なことは決して急には起こりません。
6.性的興奮が強くなる脳の再教育
「快感が十分に得られていないセックス」を繰り返していると、性的に興奮して疲れるにもかかわらず「快感」という報酬を十分に受け取れなかったという体験を繰り返すわけですから、脳は性的に興奮することにメリットを認めなくなります。
「セックスしてもいいことがない」と脳が学習するということです。
その結果、脳は、いいことがあまりない性的興奮をしたくなくなります=性的興奮が弱まるということになります。
性的興奮が弱まるメカニズムには、この脳の学習オペラントが強く関与しています。
ですから、脳の学習によって性的興奮が起こりにくくなっている場合は、再び脳に「性的に興奮することにはメリットがある」ということを学習させてやると、再び性的興奮は高まりやすくなるのです。
イメージ的には「脳の再教育」をするって感じです。
性的に興奮すればメリットがあるということを学習させるために、快感が得られやすくなる脳の使い方に変えていくトレーニングが平癒堂鍼灸のBK脳トレ(ED改善脳トレ)です。
脳トレにご興味おありの方はコチラの再生リストの動画をご視聴下さい。
(https://www.youtube.com/watch?v=FY4bu8nhb6w&list=PLJMwU2RG8vfn5lgxZcMi-1Vb_4rHlCwKc)
しかし、脳の学習に関しては回数・期間がある程度必要です。
直前に結婚式を控えている方にとっては難易度が高いと言えます。
気になる方は、ED治療薬を服用して急場をしのぎつつ、脳トレによって根本的にEDという問題を解決していくということができれば理想だと思います。
7.性的興奮を強めるチート(驚くとドーパミン)
性的興奮を高めるには一つの裏技があります。
気持ちいいときには、ドーパミンという脳内物質が分泌されています。
本当はちょっと違うのですが、だいたいで言うと間違ってはいないので「気持ちいい=ドーパミン」という大雑把な解釈でお話しします。
生物には、ドーパミンが分泌される、すなわち「気持ちいい」のある場面が3つあります。
(元ネタは私の記憶が確かならばNHKのヒューマニエンスQだったと思います。番組の内容を確認できないのでハッキリとは言えなくてすみません。)
その種が繫栄するために必要なことをしたときに、ドーパミンが分泌されます。(本当は逆です。その種が繁栄するために必要なことをしたときにドーパミンが分泌される種が生き残ることができたということです。)
1つ目は食べたときです。
「おいしい」のことです。
おいしいときにドーパミンが分泌されています。
食べるということは生きるということです。
脳が「生きる」ためにしたことに対して報酬をくれているわけです。
おいしいは口と口周り、鼻から得られる感覚によって「気持ちいい」となっているわけです。
2つ目は交尾をしているときです。
セックスの「気持ちいい」です。
脳が「子孫を残す」ためにしたことに対して報酬をくれているということです。
無防備になる交尾という危険な行為をしてまでも子孫を残すということしているので、それに対して脳が報酬をくれているわけです。
主に性器とその周辺の感覚によって「気持ちいい」となっているわけです。
3つ目は驚いたときです。
驚くのはいい方の驚きでも悪い方の驚きでも構いません。
その種が繁栄するには様々な環境下に適応した個体が増えなければ、その種の遺伝子が後世に残りません。
様々な環境に適応するには、今までいた環境と異なる環境の新天地に行くことが必要です。
新天地の環境に適応できない個体もあるかもしれませんが、新天地の環境に適応できる個体が生き残れば、その種は更に個体数を増やせます。
新天地に行くとどうなるでしょう?
新天地なので想定外のことが起こります。
そうです、驚くのはその時です。
危険を冒してまで子孫がより生き残る可能性を作っているので、それに対して脳が報酬をくれているのです。だから驚くとドーパミンが出るのです。(ここまでが「ヒューマニエンスQ」の内容です。この先は平癒堂鍼灸の考えです。)
そうです。(ここからが平癒堂鍼灸の考えです)
だから、驚くようなことをすれば「ドーパミンが出る=気持ちいい」ということなので、セックスのときに、いつもと違うことをして驚けばドーパミンが出て、脳はそれを性的興奮と混同する(勘違いする)ことになります。
性的に興奮しているときも驚いたときにもドーパミンは出ているので、脳はその区別ができないということです。
なぜなら、脳内で起こっていることにほとんど差がないからです。
「セクシーな下着を着てもらったら勃起できる」、「コスプレをしてもらったら勃起できる」、「旅行に行った時は勃起できる」、「見た目は変えないが、ある設定(例えば不倫旅行)にしてふるまうと興奮して勃起できる」などは、いつもと違うことをしてドーパミンが出ているのに、脳はそれを性的に興奮していると勘違い(混同)するから、勃起しやすくなるということなのです。
セクシャルな場面でドーパミンが出ているので、本当は驚いたことに対してドーパミンが出ているのに、脳は性的に興奮しているからドーパミンが出ているのと混同(勘違い)するわけです。
だから、性的興奮が起こりにくくなっている場合は、「性的興奮を高める≒ドーパミン分泌」ために、セックスのときにいつもと違う、驚くようなことをしてください。
セクシャルな場面でドーパミンが出ることになるので、脳が性的に興奮しているときと勘違いしているわけですから、体(自律神経)は性的興奮が起こっているときと同じ反応をする可能性が高いです。=勃起しやすくなるわけです。
8.自律神経の状態に問題がある場合
ED治療薬もダメ、ED治療薬の用量を増やしてもダメ、性的興奮も高まらない、となれば、そもそもの自律神経の状態に問題がある可能性が高くなります。
「スポーツで言うところの『ホーム』感のある状況でセックスできていますか?
コレ↑ができているかどうかを考えてみてください。
「ホーム」感が勃起には重要なのです。
ホーム感が、単なる自律神経が副交感神経優位の状態や、単にリラックスしているのとは異なる、勃起に適した自律神経の状態なのです。
9.勃起にはリラックスではなくホーム感が必要
「勃起には、自律神経が副交感神経優位の状態であることが望ましい。」と一般的には説明されています。
「勃起するにはリラックスが必要」ということのようですが、単に副交感神経優位であればいいわけではありません。
考えてみてください。単に副交感神経優位であれば、ベッドにでも入っているのであれば、そのまま寝てしまうんじゃないでしょうか?
勃起と射精という生理現象がスムーズに起こるには、スポーツで言うところの「ホーム」感が必要なのです。
確かに、勃起にはペニスの血管を拡張させる副交感神経の活動レベルが高いことが望ましいですが、実際にセックスという行為が始まると運動しているわけですから、交感神経の活動レベルも高くなる必要があります。
世の中で出回っている「勃起には副交感神経優位の状態が望ましい」だけではセックスという行為自体が成り立ちません。
セックスのフェイズによって多少の違いはありますが、セックス中は副交感神経の活動レベルも交感神経の活動レベルもそれなりに必要なのです。
「ホーム」感が十分にあることで、その副交感神経も交感神経もそれなりの活動レベルにある自律神経の状態になります。
「ホーム」感とは「自分の群れにいて自分の群れの仲間と一緒にいる」という感覚です。
この、「勃起には『ホーム』感が重要」という考えは、ポリヴェーガル理論という新しい自律神経の理論に基づいた自律神経モデルを採用することでできた考えです。
ポリヴェーガル理論に関してはコチラのライブ↓を参考にしてください。
【勃起110番ライブ】いつでも勃起できる人はなぜ緊張しないのか? ~ ポリヴェーガル理論で勃つ理由 ~ (https://www.youtube.com/watch?v=g-_9ZDk4-sY&t=1s)
自律神経の状態に問題があると感じた方は、「誰にも邪魔されない場所」、「自分がゆっくりできる場所」、「時間を気にしなくていいスケジュール」など、ホーム感の十分にある環境作りをしてみてください。
勃起の状態が変わるかもしれません。
10.全部ダメなら根本的な解決方法が必要
「ED治療薬」、「いつもと違うことをして性的興奮が高まったかのように脳に勘違いさせる」、「ホーム感のある環境作り」をしてもうまくいかなかった方は、快感がない、性的興奮も起こらない、自律神経の活動にメリハリがない、ということになります。
もはや、小手先の対策ではどうにもできない状態にあると考えてください。
体作りと脳の認知を変えることが必要なので、いずれも、腰を据えてじっくり取り組む必要があります。でもあきらめないでください。
半年から1年掛けてじっくり取り組む覚悟がある方なら、勃起の正解を知っている平癒堂鍼灸にご相談ください。あなたに最適な改善プランを提案します。
ED(勃起不全)でお悩みの方、男性性機能の充実をお望みの方、妊活中の方(男性女性とも)はご相談ください。
相談無料です。
平癒堂鍼灸の鍼は恥ずかしい思いをすることなく受けられます。
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。
新大阪でED治療をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail :shinq.th@gmail.com