前回の続きです。
「認知脳」ってご存知ですか?
普段の脳の使い方が認知脳としての脳の使い方なんだそうです。
自分の「行動の内容を決定」しているのが「認知脳」です。
何をすべきか?を決定する認知脳
五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)を通して得る、
五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚、そして触覚などの皮膚をとおして得る感覚)によって、
自分の外界の情報を知り、
それに基づいて「行動の内容」、つまり「何をしなければいけないか?」を決定するのが、認知脳です。
無くてはならない脳の機能です。
このために脳はあると言ってもいいでしょう。
実はこの「認知脳」、大変迷惑な機能ももれなく付いてきます。
それが気分や心に大きな影響を与えます。
しかも、そのほとんどはマイナスの影響です。
どういうことか説明します。
認知脳は意味づけをする。
雨が降ってきたら憂鬱な気分になることが多いと思います。
しかし、考えてみてください。
憂鬱なものが上から降ってくるんでしょうか?
水が降ってくるだけです。
水が降ってきたらどうしたらいいですか?
傘をさせばいいだけです。
なのに、憂鬱なんて雨に「意味をつけて」気分が良くなくなってるだけです。
ここで注目すべきなのは、
“憂鬱な気分の原因は雨が降ってきたことではなく、自分自身が雨が憂鬱なものだと勝手に意味づけした”
ことにあるということです。
認知脳が勝手に「意味づけ機能」を発揮したのです。
この「意味づけ機能」が、認知脳の大変迷惑で厄介な機能なのです。
ややこしいですね。
しかし、それは当然です。
なぜなら、普段私たちは、ほとんど認知脳としての脳の使い方しかしていないので、その認知脳を客観的に理解するのは難しくて当たり前です。
意味づけしてがんじがらめになっている
あなたが生まれたての赤ん坊だとします。
たとえ話なので、あなたが今、無理やりにでも赤ん坊だとしてください。(笑
あなたはまだ雨というものを知りません。
どうでしょう?
雨を知らない赤ん坊のあなたは、雨が降ったからといって憂鬱な気分になるでしょうか?
そうです、なりません。
そもそも、まだ赤ん坊で言葉を持たないので意味づけすらできません。
雨が憂鬱なのは、「認知脳」が、
「上から降ってきた水に勝手に意味づけをしてしまった結果」なのです。
雨が降ってきたからといって、憂鬱な気分にならなくてもいいのに、(認知脳が)雨に憂鬱という意味づけをしてしまったがために、憂鬱な気分になっているだけなのです。
意味づけ(認知脳)から解放されて自由になる
ひとはそれぞれ悩みを抱えています。
「不安」、
「憂鬱」、
「嫌だ」、
「大変だ」、
「まずい...」、
「やばい!!」、
これらはみな、あなたの認知脳が意味づけしているだけなのです。
あなたが不安という意味づけをした状況があって、あなたがしなければならないことはあったとしても、別にあなたが不安になる必要はありません。
しなければならないことを、粛々と進めていけばいいだけです。
不安に思って、しなければならないことがきちんとできなくなるのは良くないと思いませんか?
不安がなく、しなければならないことがきちんとできるほうがいいと思いませんか?
意味づけから自由になる第二の脳=ライフスキル脳
その「意味づけ(=認知脳)」から自由になる、
「意味づけ(=認知脳)」から解放される脳の使い方が、
第二の脳=「ライフスキル脳」としての脳の使い方なのです。
おっと、愚痴の対処法話から大きく遠回りしていますね。
すみません。
愚痴の対処法は次回に持ち越しです。
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