こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。

 

マイオカインってご存知ですか？

今、このマイオカインが熱いんです。

 

 

マイオカインってなに？

 

筋肉が分泌（放出）するホルモンのことをマイオカインと言います。

マイオカインには、IL-６（インターロイキン６），ミオネクチン，イリシン，SPARC，デコリン，アディポネクチンなどがあります。

筋肉が収縮すれば、つまり運動すれば、これらのマイオカインは筋肉から分泌されます。

 

これらのマイオカインの作用を実験動物で検証した結果、

「ヒトの糖尿病，がん，アルツハイマー型認知症のリスクを減らす」

だろうことが分かりました。

 

ですから、一部では、これらのマイオカインを一まとめにして「若返りホルモン」や「万能ホルモン」と称して、ちょっと誤解されるような紹介の仕方をしている報道やサイトの記述も見受けられます。

 

 

マイオカインの何が凄いのか？

 

筋肉もホルモンを分泌していることが分かった。

ここまでだったら単に新しい発見です。

じゃあ、マイオカインの何がすごいのか？

マイオカインが体にいいことは間違いないでしょう。

血糖値を下げたり、脂肪を燃焼しやすくさせたり、動脈硬化を防いだり、骨形成を促進させたりすることが分かっています。（実験動物で）

 

しかし、マイオカインの作用が凄いというよりも、

「運動する（筋肉を使う）ことでホルモンが分泌されている」

ということの方が驚きなんです。

「運動が体にいいというエビデンス（証拠）の一つが示された」ということの方が意義が大きいわけです。

 

 

内分泌器官としての筋肉

 

筋肉は長らく、体を動かせる運動器として認識されていました。

しかし近年、筋肉はホルモンを分泌する内分泌器官としての機能を持っていることが分かってきたのです。

内分泌器官とはホルモンを分泌（放出）させる内臓器官のことで、ホルモンとは、ある細胞が別の細胞に情報を伝える物質のことです。

 

 

筋肉以外の内分泌器官はホルモン分泌をコントロールできない

 

一般に、内分泌器官のホルモン分泌は自分の意思でコントロールできません。

例えば、血糖値を下げるインスリン。

血中の糖の量が上昇すると分泌されます。

自分の意思ではコントロールできません。

血糖値が高いからといって自分の意思で血糖値を下げることはできないわけです。

 

 

運動によってコントロールできるマイオカイン分泌

 

でもマイオカインは筋肉が収縮すれば分泌されます。

とにかく運動すればいい。

つまり、

「ある程度自分の意思でマイオカインの分泌をコントロールできる。」

というわけで凄いんです。

 

 

運動嫌いの人も運動で分泌可能になるマイオカイン

 

実は、どんな運動がマイオカインを効率よく分泌させるかについては、まだよく分かっていないようです。

 

ですから、すでにある程度運動する習慣をお持ちの方にはマイオカインは、あまり関係ないかもしれません。

しかし、定期的に運動（日常生活以上の負荷の掛かる動き）をする習慣のない方にはマイオカインは非常に重要です。

運動する習慣のない人は、糖尿病，ガン，認知症のリスクを、今から運動によって減らすことができるのです。

 

運動する習慣のない人は、今は運動していないのでマイオカインが分泌されていないけれども、運動するようになるとマイオカインが分泌されるようになるので、糖尿病，ガン，認知症のリスクを減らせることが可能になるということです。

 

ゴロゴロするのが好きな人、ボーっとするのが好きな人は、今のうちから体を動かせる習慣をつけて、マイオカインを分泌させて糖尿病やガン、認知症を予防して下さい。

 

 

最近、「どうも体調不良だ。」「若いときはこんなことなかったのに…」と感じておられるインドアな方、運動が苦手な方はご相談下さい。

 

相談無料です。

 

トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼（じりつしんけいきょうせいしん）であなたの人生を楽しくする。

 

平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう)　平谷　透　E-Mail : shinq.th@gmail.com

 

参考にしたサイト

www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/ajrs/004010041j.pdf

http://www.mugendai-web.jp/archives/5813