「鍼ってしたことないんですけど、鍼って痛いですか?」
「鍼が効くって聞いたんですけど、鍼って痛いんですか?」
まだ一度も鍼をされたことのない方からこのようなご質問を受けます。
こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
鍼をされたことのない方の一番の関心は、「鍼が痛いか?痛くないか?」だと思います。
「鍼がいいってよく聞くし、痛くなかったらやってみてもいいけど、痛いんやったら考えるなあ...。」
そんな感じじゃないでしょうか?
今回は、「鍼が痛いのか?痛くないのか?」についてお話しします。
結論を先に言いますと、ほとんど痛くありません。
たまに痛いときがあるという感じです。
これで痛みに関する不安がなくなった方は、このサイト右上のご予約・ご相談をクリックして、いつでもご予約ください。笑
では、詳しく説明していきましょう。
ほとんど痛くないけど、たまに痛いのは切皮(せっぴ)
どんなときに痛いのかというと、鍼が皮膚表面を貫く瞬間、たまに「イタっ」となります。
鍼管(しんかん)という管(4/21の記事も参考にしてください。)を使って鍼を打つのですが、切皮(せっぴ)といって、鍼が皮膚表面に刺さる、(もう、この表現が痛そうなんで使いたくないんですけど、)そのときに「イタっ」となることがあるのです。
なぜ、「イタっ」となるのかというと...
皮膚にある痛みを感じる感覚器=痛点
↑ポルカドットスティングレー
皮膚(表皮)には、痛みを感じる感覚器(神経が密集してできています)の痛点(つうてん)があります。
この点に、ある程度の力が加われば、鍼に限らずどんなものでも、「イタっ」となります。
ところが、この痛点、皮膚全体をカバーしているわけではありません。隙間がたくさんあるんです。
水玉模様のシャツを想像してみてください。
ポルカドットと呼ばれるごく普通の水玉模様です。
皮膚を拡大して見たら、そんなイメージで痛点が存在しています。
痛点は規則正しく並んでるわけではないので、もうちょっとリアルなイメージでいうと、ポルカドットスティングレーってエイがいるんですが、そんな感じです。
痛点の隙間に刺すと痛くない
痛点って、けっこうまばらなんです。(部位にもよりますが、1㎠に50~350個*参考文献より)
そして、痛点の大きさは、直径約0.1mmといわれています。(*参考サイト:大きさの記述があるサイトがほとんどなく、http://totucare.com/senmon_content3-1.htmlこのサイトが本になってそうです。私の手持ちの文献には大きさの記述ありませんでした。)
だから、この水玉と水玉の間のスペースに入るほど細いものなら痛くないのです。
痛みのないインスリン注射針といわれている針の、針先に近い直径は0.18mmです。これだけ細いと痛点に当たりにくいわけです。
針先の形にも工夫があって、そのおかげでさらに痛くありません。
一方、平癒堂鍼灸で使う鍼は0.16mm,0.20mm,0.25mmです。(コチラも参考にしてください。)
痛みの出ないインスリン注射針に比べると鍼灸の鍼は、ほぼ同じ細さかそれ以下です。
インスリン注射針も鍼灸の鍼も、痛点と痛点の隙間に入る細さなので、痛点に当たりにくいから痛みを感じることがほとんどないという訳です。
痛くないインスリン注射針とよく似た鍼先の形
インスリン注射針の針先の形に工夫があると言いましたが、鍼灸で使う鍼も鍼先の形に工夫があります。
松葉型をしていて、普通の注射針とは形が異なります。(*このページのJタイプが使用している鍼です。http://www.seirin.tv/product_information2.html)
やさしく分けながら侵入していく感じで鍼先が皮膚を貫くので、なお痛くないのです。
鍼灸の鍼は、とても細いので(コチラも参考にしてください。)、痛点に当たりにくく、やさしく皮膚内に侵入できるのでほとんど痛くないのです。
鍼灸師が熟練者なら、なお痛くない
くわえて、施術者が熟練者の場合は、さらに切皮のときの痛みが少なくなります。
ですから、十分細い鍼で上手な鍼灸師が鍼を打てば、ほぼ痛くないのです。
どうです?鍼がほとんど痛くない理由が分かっていただけたでしょうか?
もし、あなたがあきらめている痛みや症状をお持ちなら、一度鍼を試してみてもいいと思いませんか?
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com
参考文献:ペインリハビリテーション 松原貴子 他 三輪書店
参考にしたサイト:http://totucare.com/senmon_content3-1.html