「なんかな今そこされたら目の前がパーっと明るくなったわ、先生!」
患者さんにこう言われました。
患者さんの「そこ」は、背中の上のほうで、肩甲骨と肩甲骨の間のことです。
背骨の両側にある上下に走る筋肉の塊に、鍼をしたときのことです。
「目の前が明るくなる」って、自分の心や気持ちを表しているような気がします。
実際、この逆の「目の前が真っ暗になる。」なんていう表現は、とんでもないことになるのが決定されてしまった時の表現ですよね。
でも実際、この患者さんは目の前が明るくなっています。
多分間違いないでしょう。
ちょっと説明します。
肩甲骨と肩甲骨の間、この部分は目の明るさを調節する自律神経と深く関係しています。
ポイントは3つです。
①自律神経の一部である交感神経幹は背骨の両側にある。
背骨(脊髄)の両側には交感神経幹という縦に長い神経の塊があります。
つまり肩甲骨と肩甲骨の間の、その奥に交感神経幹があります。
肩甲骨と肩甲骨の間は、解剖学的に自律神経(交感神経幹)と近いのです。
②目の明るさを調節するのは自律神経
交感神経幹は自律神経の一部です。
「目の明るさを調節する瞳孔」を開いたり閉じたりするのは自律神経です。
③体にくわえられた刺激(体性感覚)は自律神経に影響を与える
体に加えられた刺激の感覚を体制感覚と言います。
体性感覚(=筋肉に与えられた鍼刺激)は、脊髄(背骨の中にある中枢神経)に届きますが、この脊髄と交感神経幹はつながっています。
体性感覚は自律神経と影響しあうということです。
この3つを合わせて考えると、
背中に加えられた鍼の刺激が自律神経に影響を与えて、瞳孔を開いた結果、実際に目の前が明るくなったということです。
目の前を明るくしたい人は、仰向けに寝転んでテニスボールを肩甲骨と肩甲骨の間に当ててゴロゴロしてみてください。
目の前が明るくなったらその場所が正解です。
ちょっと一人でするのは難しいと思います。
目の前を明るくしたい方は一度、平癒堂鍼灸にご相談ください。
相談無料です。
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくするハイブリッド鍼灸師 平谷 透は、新大阪に施術所を構えています。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com