「敏感だからすぐに射精してしまう」と思っている方は非常に多いと思います。
でも、それ間違いです。
早漏は、むしろペニス全体で考えると「鈍感」と言えます。
ですが、早漏の原因は「敏感か?鈍感か?」そういう感覚のことだけではありません。
早漏の原因は、自律神経活動にもあります。
このコラムでは、早漏の原因と、その早漏の原因にアプローチすることで早漏を卒業する方法について解説します。
目次
1. 早漏は「快感面積」と「自律神経」の問題
早漏の原因は2つあります。
「快感面積の矮小化(気持ちいい部分の面積が小さい)」と「自律神経ギャップの縮小(浅い副交感神経優位)」です。
早漏は、「気持ちいい部分の面積が小さい状態」の可能性が高いと言えます。
「限られた部分だけが敏感という状態」で、その敏感な部分の面積が小さいわけですから、ペニス全体で考えると鈍感と言えます。
限られた部分だけが敏感で、その他の部分は鈍感ということです。
これが早漏の原因の一つ目の「快感面積の矮小化(気持ちいい部分の面積が小さい)」です。
ですから、早漏を解決するには、快感面積(気持ちいい部分の面積)を大きく広げることが必要です。
早漏は自律神経の問題でもあります。
勃起は、自律神経が副交感神経優位の状態で起こる生理現象であることはご存じの方も多いと思います。
一方、射精とそれに先行して起こる射出という生理現象は交感神経の働きです。
勃起するまでは副交感神経、射精は交感神経が主役ということです。
ペニスが刺激されることで一定量以上の感覚が脳に入力されて快感が得られると、交感神経の活動が高まって射精が起こります。
また、できるだけ交感神経の活動が低い状態(≒深い副交感神経優位)で勃起した方が勃起の質・持続時間は長くなることになります。
この副交感神経の活動レベルが高く保たれていて、交感神経の活動レベルが低く抑えられている状態が、平癒堂鍼灸で言うところの「自律神経ギャップが大きい状態」で勃起の質が高い状態です。
早漏では、交感神経の活動が低くなり切れていない、すなわち副交感神経の活動レベルと交感神経の活動レベルにあまり差がない状態(自律神経ギャップが小さい状態)です。
その状態でペニスに刺激が与えられるので、刺激が加わえられて交感神経の活動レベルが少し上がるだけでも、すぐに副交感神経優位から交感神経優位に切り替わってしまって、射精してしまうか萎えてしまうという現象が起こります。
ですから、早漏の解決には自律神経ギャップの拡大が必要になります。
2. 早漏の原因①:快感面積の矮小化(気持ちいい部分の面積が小さい)
平癒堂鍼灸では、刺激によって快感が得られる部分の面積を『快感面積』と呼んでいます。いわゆる「気持ちいい部分」です。
この快感面積(=気持ちいい部分の面積)が小さいと、その部分に刺激が加わると、脳は急に大量の感覚が入力されていると勘違いします。(他の部分は鈍感なので他の部分の感覚はあっても脳内で情報処理されないので感覚の入力がないのとほぼ同じ状態です。)体感的には「急に気持ちよくなる」感じです。
脳は、「大量の感覚がペニスに生じているということは、ペニスが膣内に挿入されてから、それなりの時間が経過しているはずだ」という認知になります。
現実には、膣内に挿入してほとんど時間がたっていなくても、脳は「挿入してからそれなりに時間が経っているので、もう射精が必要なタイミングだ」という判断になるので、射精という生理現象が起こってしまいます。
体感的には「スイッチを押されたように意に反して射精してしまう」感じです。
早漏の快感面積が小さいのに対して、逆に、快感面積が大きい(=気持ちいい部分が広い)と、脳の勘違いはないので、適切なタイミングで射精が起こることになります。
このように、早漏は「快感面積が小さい=気持ちいい部分が少ない・狭い」ことが原因で起こるので、ペニス全体としては鈍感だと言えるのです。
3.早漏の原因②:自律神経ギャップの縮小(浅い副交感神経優位)
しかし、急に大量の感覚がペニスから入力されたと脳が勘違いしても、自律神経が十分な副交感神経優位の状態であれば、意に反する短時間で射精は起こりません。
勃起も射精も最終的には自律神経の反射を介した生理現象です。
勃起は自律神経のうち副交感神経の働きですが、射精は交感神経の働きです。
自律神経の内、昼間、起きてシャキッとしているときに主に活動している自律神経が交感神経です。「交感神経」は、「仕事・攻撃モード」で主役になる自律神経です。
一方、眠っている時、リラックスしているときに主に活動している自律神経が副交感神経です。
「副交感神経」は、「リラックス・回復モード」で主役になる自律神経です。
「勃起には自律神経の状態が副交感神経優位であることが望ましい」というのはご存じの方も多いと思います。
副交感神経の活動レベルが高く、交感神経の活動レベルが低くい状態で勃起という生理現象が起きます。
副交感神経優位で勃起が起こり、単位時間内の感覚の入力量が増えてくると、すなわち快感が連続して得られてくると、交感神経の活動が高まってきます。
交感神経の活動によって、「射精」の前段階の「射出」という生理現象が起こります。
精嚢から精管の蠕動運動によって精液が尿道後部(尿道の奥)にだんだん溜められていきます。
射出という射精の前の生理現象も交感神経の働きなのです。
交感神経が一定の活動レベルに達するか、交感神経の活動レベルが副交感神経の活動レベルを超えると射精が起こります。
尿道後部に溜められた精液が、ペニスの付け根にある球海綿体筋と坐骨海綿体筋の力強い収縮によって、勢いよく排出されます。
これが、実際に目にすることのできる射精という生理現象の実態です。
この射精とその前の射出も含めたメカニズムを考えると、あらかじめ副交感神経の活動レベルが十分に高く、交感神経の活動レベルが低く抑えられていれば、射精までの時間は相対的に長くなると推測できます。
平癒堂鍼灸では、この副交感神経の活動レベルと交感神経の活動レベルの差を「自律神経ギャップ」と呼んでいます。
自律神経ギャップが大きいほど射精までの時間が長い、つまり勃起の質が高いと言えます。
早漏はその逆です。自律神経ギャップが小さい=浅い副交感神経優位なのです。
自律神経ギャップが小さい、すなわち、副交感神経優位ではあるが、副交感神経の活動レベルと交感神経の活動レベルの差が小さいので、勃起してから快感が得られると交感神経の活動が高まって、すぐに副交感神経優位から交感神経優位に切り替わってしまう=射精してしまう、ということになります。
自律神経ギャップの縮小(自律神経ギャップが小さい)も早漏の原因なのです。
4. 快感面積を拡大する方法(快感面積拡大トレ)
快感面積を拡大するには、平癒堂鍼灸で行っている「快感面積拡大トレ」が必要です。脳の学習であるレスポンデントを利用します。
ちなみに、世の中のいわゆる調教や開発と言われるメソッドの多くは、この脳の学習レスポンデントを利用しています。
脳の学習レスポンデントで一番有名なのは「パブロフの犬」です。
犬にエサを与えるとよだれを垂らします。
ある犬にはエサを与えると同時に常にベルの音を聞かせます。
その犬にとっては、エサが与えられているときには常にベルが鳴っているということです。
これが何度も繰り返されると、その犬は、エサが与えられていなくてもベルの音を聞けばよだれを垂らしてしまうようになります。
脳は、状況によって時系列や因果関係を無視することがあります。過去に経験したあるイベント(出来事・体験)が起こっているときに生じている感覚が再び生じれば、脳はそのイベントが起こっているという認知になるというのが脳の学習レスポンデントです。
「快感面積拡大トレ」をする前には、「スクイーズトレ」「前腕スリスリ」という勃起脳トレも必要です。
快感面積拡大トレの詳細はこのコラムの最後の<参考動画1>を参考にしてください。
このトレーニングによって快感面積が拡大すれば、脳が大量の感覚が入力されたと勘違いすることがなくなり、意に反した早い射精を避けられるようになります。
また、快感面積が拡大すると、やさしい刺激でも快感が得られるようになるので、セックスの早い段階で勃起できるようにもなります。
快感面積拡大トレ・その他の勃起脳トレについて詳しいことをお知りになりたい方は平癒堂鍼灸にご相談ください。
5. 自律神経ギャップを大きくする鍼(鍼で自律神経に負荷を掛けて自律神経の調整機能を鍛える)
勃起が必要なときに深い副交感神経優位の状態を作るには普段からメリハリのある自律神経活動にしていく必要があります。
勃起と射精が望むタイミングで起こるようになるには、自律神経に揺さぶりを掛けて自律神経の調整機能を鍛えることが必要です。
平癒堂鍼灸の鍼は自律神経に大きく揺さぶりが掛かります。
当院で鍼施術を受けていただくと施術直後には深い副交感神経優位になります。
しかし、その状態を続かせるのが目的ではありません。
施術の後には、服を着て、靴を履いて、歩いて電車に乗って、あるいは車を運転して、家に帰らなければなりません。要はその時に必要なレベルの交感神経優位になる必要があるということです。
電車に乗るだけと車を運転するのとでは交感神経優位でも交感神経の活動レベルは異なります。
当然車を運転するときの方が交感神経の活動レベルは高くなります。
自律神経は、その時々に最適な体の状態を作り出してくれる神経システムです。
ですから、自律神経は鍼施術後に調整能力を使わざるを得ない状態になります。
これが自律神経に揺さぶりを掛けることになるのです。
都会に住む現代人の多くは、普段交感神経の活動レベルが高い時間が長く、深い副交感神経優位の状態をあまり経験したことがありません。
深い副交感神経優位の時間が極端に短いため、深い副交感神経優位と交感神経優位との間の状態に調整するのがヘタクソになっているのです。
鍼で副交感神経優位にするのは、自律神経に揺さぶりを掛けるのが目的であって、副交感神経優位の状態を続けさせるのが目的ではないのです。自律神経に揺さぶりを掛けることでメリハリのある自律神経活動になっていきます。
自律神経に揺さぶりを掛ける平癒堂鍼灸の鍼に興味のある方は平癒堂鍼灸にご相談ください。
鍼ほどではありませんが自律神経に揺さぶりを掛ける方法もあります。
コラムの最後の<参考動画2><参考動画3>を参考にしてください。
6. 早漏の解決には勃起脳トレと鍼がベスト
早漏の原因と解決に必要なことは伝わったでしょうか?
早漏から卒業するベストは「勃起脳トレ」と「鍼」です。
ですから、お勧めするのは平癒堂鍼灸への通院です。
快感面積を拡大する勃起脳トレは脳の学習レスポンデントを利用しているので何回も繰り返すことが必要です。
メリハリのある自律神経活動を作り出して自律神経ギャップを広げるには、適度に自律神経に揺さぶりを掛けることが必要です。
どちらも1回や2回やってみたところで早漏が急に治るなんてことはありません。
脳の使い方を変えて自律神経活動も変えていこうとするわけですからどちらも継続が必要です。
どれぐらいの継続が必要かは個人差が大きいので、「何とかしたいけど費用や通院頻度など気になることが多い」という方は一度ご相談ください。
ご相談のみで、施術を受けなくても、次回予約をしなくても大丈夫です。
「どうやって断ろう?ちょっとでも良くなるなら何か情報だけでも欲しいな…」と思っていらっしゃる方のご相談でも大丈夫です。
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<参考動画1>【勃起110番ライブ】勃起脳トレでED特有の快感不足を解決!! ~ 快感を増やす脳の学習レスポンデント ~
<参考動画2>【勃起110番】自律神経を整えたら勃起しない!?
<参考動画3>【勃起110番ライブ】勃起したかったら自律神経トレをしろ!! ~ 自律神経を整えてしまっては勃起できない ~
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平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail :shinq.th@gmail.com