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野生から紐解く!!自律神経が支配する勃起と射精の神経系の違い

こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。

前回から引き続き、早漏とEDの共通点のお話です。

【前回記事】
ED治療薬で早漏改善!?バイアグラ・レビトラ・シアリスの比較実験

 

勃起と射精は同じ自律神経系の働きなのに正反対の現象!?

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勃起と射精は、多くの方がご存知のように、どちらも自分でコントロールしにくい、つまり自律神経系(呼吸や循環,体温調節などの生命維持活動をおこなっている神経系)がほぼ勝手にコントロールする連続した生理現象です。

 

実はこの勃起と射精、このブログではたびたびお話していますが、

勃起は、自律神経系のリラックス・回復モードである副交感神経の領域、

射精は、自律神経系の仕事・攻撃モードである交感神経の領域、

と、それぞれ自律神経系の異なるモードで起こる現象であり、その意味で正反対の現象とも言えるのです。

 

生殖活動と生存率

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動物にとって一般に生殖活動(勃起~射精)は、かなり無防備な行為です。

生殖活動中には獲物を捕らえることも、天敵から逃げることもできません。

リラックス・回復モード(副交感神経)である勃起の時間を短くして、早く射精し生殖活動を終えて、平常の仕事モード(交感神経)に戻る方が生存率は高くなるはずです。

生殖活動の時間は短い方が生存率を高めることになります。

 

ところが脳の発達した一部の哺乳類ではコミュニケーション手段の一つとして生殖に直結しない生殖活動をおこないます。

ボノボとイルカです。もちろんヒトもそうです。

 

ということは、天敵の少ない、あるいは天敵のいない環境を作られる動物だけが比較的時間の長い生殖活動をおこなえるということでしょうか。

 

話が逸れてしまいました生存率の話です。

何が言いたかったかと言うと、さし当たっての危険がない状態での生命維持活動である副交感神経の反応に比べて、生存に直結する場面での緊急反応をつかさどる交感神経の反応の方が早く、しかもその作用が強い方が生存率を高めるためには合理的だということです。

 

交感神経主導が生存率を高める

 

ですから、基本的に自律神経系の活動は交感神経の活動(緊急反応)が優先されていて(交感神経主導)、副交感神経の活動(すぐに危険ではないときの生命維持活動:成長,回復,免疫など)は二の次になります。交感神経が先行する自律神経系の活動が生存率を高める条件だったと考えられます。

 

この意味においては、生殖活動の時間の短い早漏は、自然界においては生存率を高めるのに有利です。つまり、早漏は交感神経主導であるの自律神経系の傾向が、よりハッキリ出ているということです。

 

自律神経系の4タイプ

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平癒堂鍼灸では睡眠の状態で、自律神経系のタイプを4つに分類しています。

 

寝つきの良し悪しと、夜中目が覚めやすいかどうかの組み合わせです。

 

あなたはどのタイプですか?

 

1.寝つきが良いが、夜中に目が覚めやすい

寝つきがいいのは交感神経の活動が鎮まりやすく、夜中に目が覚めやすいのは交感神経の活動が復活しやすい、敏感な「交感神経主導型」

早漏タイプです。

 

2.寝つきは悪いし、夜中に目が覚めやすい

寝つきが悪いのは交感神経の活動が鎮まりにくく、夜中に目が覚めやすいのは交感神経の活動が復活しやすい、常に交感神経の活動が勝っている「交感神経緊張型」

EDタイプです。

 

3.寝つきは良いし、夜中も目が覚めにくい

寝つきが良いのは交感神経の活動が鎮まりやすく、夜中に目が覚めにくいのは、睡眠をとるための副交感神経がきちんと活動している、「自律神経切り替えスムーズ型」。メリハリのある自律神経活動です。

理想的で勃起‐射精系に問題が出にくいタイプです。

 

4.寝つきは悪いが、夜中に目が覚めにくい

寝つきが悪いのは交感神経の活動が鎮まりにくく、夜中に目が覚めにくいのは副交感神経の活動が十分だということです。「自律神経切り替えスロー型」

遅漏タイプです。

 

早漏とEDに共通するのは交感神経の自律神経系全体に対する影響力

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いかがでしたか。

平癒堂鍼灸のタイプ分けですから、必ずしも寝つきの良し悪しと夜中目が覚めやすいかどうかで、早漏や遅漏、EDの判定ができるというわけではありません。

あくまで自律神経の傾向を4タイプに分類したということです。

1.の早漏タイプと2.のEDタイプに共通するものがあります。

 

もともと自律神経系は交感神経主導のシステムですが、

1.はその交感神経主導の傾向が強い。

2.は常に交感神経の活動が勝っている、ということです。

 

つまり、早漏,EDに共通するのは、ほかの自律神経タイプよりも、交感神経の活動の自律神経系全体に及ぼす影響が大きいということです。

 

今回はここまでです。

次回は、交感神経の影響力ゆえの早漏とEDに、同じ薬が有効な理由を解説します。

ちょっと遠回りになりましたが、早漏とEDには自律神経系の特に交感神経が強く関わっています。そのことを理解していただきたかったので交感神経の話が長くなってしまいました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com