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同級生と先輩と

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鍼灸の学校の同級生、Kちゃん、Iちゃんとミナミで飲みました。

KちゃんとIちゃんには、それぞれ別々で時々会っていたのですが、このメンバーで集まるのは10年ぶりぐらいです。

同級生といっても、彼らがそれぞれ自分の治療院やビジネスを始めたのは私が平癒堂鍼灸を始めるよりも何年も前なので、経営者としては先輩です。

というよりコーチです。

なんせ仕事の話を聞いてもらうときなんかコーチング受けてるようなもんですから。笑

 

飲み会では学生時代のアホな話やスケベな話をして笑いもしますが、私が仕事関係の質問をすると、二人ともそれに対して真剣に考え言葉を選んで答えてくれます。

 

言葉を選んでくれるのには理由があります。

同級生といっても、私は社会人入試で学校に入ったものですから、ほとんどの同級生とは10才、年が離れています。

そんなわけで学生時代、私は同級生には「平谷さん」と呼ばれていました。

しかも皆さん年上の人間に対する礼儀をもって私と接してくれていました。

でも、私と同じような年齢で社会人入学した同級生の中には、ニックネームやファーストネームで呼ばれていた方もいましたから、私が「平谷さん」と呼ばれていたのは、私には周りに気を遣わせる何かがあったからなのでしょう。

学生時代は自分ではあまり分かっていませんでしたが今になってそう思います。

積極的にみんなの輪に飛び込んでいくというようなことも無かったように記憶しています。

自分では何でも分かっているつもりで、少し(大いに?)斜に構えていたんじゃないでしょうか、きっと。

 

三人で飲んでいますから二人がしゃべって一人が聞くというシーンが何度もあります。

学生時代の話をしていても、私が会話に入り込めないときがあって、そんな時、

「学校の時、もっと一緒にアホなことしといたらよかったかなあ…。」

と少し寂しく思ったりもします。

 

でも、よくよく考えてみると、「そんな気ィ遣わんとあかん人間と一緒に飲みに行ったりせえへんよなあ。」などと思って安心したりもしていました。

どっぷり浸るというか、味わうというか、何も考えずに無心でやるというか、そういうことをしていると後悔しにくいんじゃないかなあと思います。

学生時代の私はそれができていませんでした。

まあ昔のことは変える(帰る)ことができないので、今この楽しい瞬間の楽しさを味わおうと思いながら飲んでいました。