メタ認知って面白いです。
メタ認知って言葉もちょっとカッコいいでしょ?
簡単に言うと、「気づく」とか、「腑に落ちる」ってことだと思います。
メタ認知、私の説明でお分かりいただければ、ぜひやってみて下さい。
メタ認知とは何か?
実は知らない間にあなたもメタ認知をしているかもしれません。
というより、自然にしているけれども、それがメタ認知であるということを知らなかっただけかもしれません。
・認知は「知る」ということです。
・メタは、「高次の」という意味です。
ですからメタ認知とは、
「認知していることを認知している。」
「知っていることを理解している。」
と、言い換えられると思います。
要は、客観的に自分の知っていることを理解しているということです。
もう一人の自分が自分を客観的に見ている状態と言えると思います。
メタ認知は新しい視点
例えば、あなたが意識せずしていることで、「あなたは〇〇が得意ね。」なんて言われて不思議に思ったことはありませんか。あなたは自然にしていることなので気づいていないだけで、他人の目からすると(=客観的に見ると)、得意なことに見えるわけです。
「自分って〇〇が得意なんだ!」と気づいて、そのことに注意が向いて新しい視点(客観的な)ができて、その自分の得意なことが深まるきっかけとなったり、あるいはレベルが高くなる土台となります。自分で気づく方がより効果的かもしれませんが...
人に気づかされたにせよ自分で気づいたにせよ、気づき(メタ認知)は新しい視点を得ることとなり自分自身への理解が深まり、なんらかの能力やスキルの向上につながるはずです。
私のメタ認知
私が、まだ専門学校の非常勤講師をし始めて間もない頃です。
学生に鍼の実技を教えるときに、今まで自分が何気なくやってきていたこと(動作)を言語化(=客観化)することが必要であると感じました。言葉で説明できなければ技術として伝わらないからです。
それから「自分が何気なくしている動作を改めて理解する」という作業に入りました。
何気なくしている動作には意味や目的、合理性のあることが分かりました。
中には意味や目的、合理性がないこともありました。カッコつけたかっただけの動作に気づいたときはちょっと恥ずかしかったです。(笑
しかし、この何気なくしている動作を改めて理解する作業を通じて得た「気づき」、それ自身がメタ認知といえると思います。
何気なくしていること(=暗黙知:心理学上の言葉)は、分かっているけれども説明できない状態で、何気なくできているので認知ではあるけれども、まだメタ認知ではありません。
この状態を言語化を通して客観化することでメタ認知が起こります。
メタ認知の次に起こるいいこと
メタ認知が起こるとそれは新しい視点になり、別の課題や必要性が見えてきます。
何気ない動作に含まれる意味,目的,合理性が理解できると、今度は、「どうすれば、より意味のある動作になるのか?」「どうすれば、より目的にかなっていて、合理的な動作になるのか?」ということを考えるようになったのです。
そうすると何が起こったか?
私自身の鍼の技術レベルが上っていくのが実感できたのです。
結局のところ、学生よりも私の方が、私(自分)自身に教えられたのです。
メタ認知が私の鍼の技術レベルを上げるきっかけとなりました。
あなたも「自分ってそうやったんや。」と気づいたり、「あ、そういうことやったんやね。」と腑に落ちることがあれば、それがメタ認知です。
それが新しい視点ときっかけとなり、あなたの中に新しいものが生まれることでしょう。
人生を豊かにする何かが生まれると思います。
メタ認知のきっかけとなるワーク
なんのこっちゃ分からんと思われた方に私がお勧めしたい具体的なワークがあります。
今、あなたの頭に思い浮かぶことをすべて文字として書き出して、それを眺めてみて下さい。
書き出す時間は5分。眺める時間は無制限、あるいは書き出したものを目に付くところに貼っておいて何度も見る。
何か気づき(=メタ認知)があるかもしれません。
ここまで読んで下さったあなたは、メタ認知という概念に注意が行くようになっていると思います。ですから、メタ認知が起こりやすくなっているはずです。
あなたの中に新しいものが生まれ、あなたの人生がいっそう豊かになりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注)認知心理学で言うところのメタ認知について私の思うところをお話しました。正確な表現ではないところも多いと思いますがご容赦下さい。