こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
今日は、平癒堂鍼灸で使っている鍼がどんなものか紹介したいと思います。
太いと痛い!
はりって聞くと、大抵の方は注射針か縫い針を想像されるようです。
そりゃあ、注射するとき痛いですよね。
縫い針を誤って指に刺してしまったときも痛いですよね。
あれだけ太かったら痛いし血も出ます。
最初は、はりの細さの話です。
「縫い針よりも細く、採血や静脈注射の針の穴の中に何本か入るぐらいで、髪の毛やコピー用紙の厚さよりは太い。」
こんな感じです。
終わってしまった。汗...
いや、詳しく見ていきましょう!
縫い針よりも細い
平癒堂鍼灸で、一番よく使う「寸六の3番」(すんろくの3ばん)という鍼は、はりの直径が0.2mm。
ちなみに長さは、鍼の部分(鍼体:しんたい)が5cm(一寸六分:いっすんろくぶ)で、持つところ(鍼柄:しんぺい)が2cmです。
主に肩、腰、お尻、腕、脚の筋肉に使います。
まずは縫い針との比較
JIS(日本工業規格)によると、メジャーなところだけですが、
和裁用の絹針で直径、0.56mm、木綿針で0.84mm、
洋裁用の洋服針で、直径0.56mm~1.14mm、刺しゅう針で0.71mm~1.35mm
和裁の絹針の1/2以下、木綿針の1/4以下、洋服針の太いものの1/5以下です。
思ったより細いと思いません?
注射針の穴の中に入る
平癒堂鍼灸で一番良く使う3番の鍼の直径は、0.2mm
皮下注射・皮内注射の針の外径(外側の直径)が、だいたい0.4~0.6mm前後ですから、外径の1/2~1/3です。
注射針の穴の直径=内径(内側の直径)が、だいたい0.2~0.3mm前後なので、針の穴とほぼ同じか、それよりも細いです。
採血や静脈注射に使う針の外経は0.6~0.8mm前後ですから、その1/3~1/4。
針の穴の方は0.4mm~0.6mm前後。
鍼灸の鍼は注射針の穴の1/2~1/3の細さですから、注射針の穴に鍼灸の鍼が何本か入るということです。
髪の毛よりはちょっとだけ太い
平癒堂鍼灸で一番良く使う3番の鍼の直径は、0.2mm。
日本人の髪の毛は0.05mm~0.15mmと言われているようですから、
平癒堂鍼灸で一番良く使う3番のはりは、太い髪の毛よりは少し太くなります。
平癒堂鍼灸で、顔や頭に使う1番の鍼なら、直径が0.16mmで、太い髪の毛とほぼ同じぐらいです。
直径が0.1mmの細い鍼もあります。
ちなみにコピー用紙の厚さは0.1mm前後です。
「縫い針よりも細く、採血や静脈注射の針の穴の中に何本か入るぐらいで、髪の毛やコピー用紙の厚さよりは太い。」
を具体的に説明してたら意外と長くなってしまいました。笑
細いけど強い!
細さの説明をすると、今度は強度の心配が出てきますね。
筋肉に鍼を打つので、筋肉が収縮して鍼が曲がったりすることはありますが、近年の技術進歩はすばらしく、
鍼が折れてしまうことはありません。
ほぼ言い切れます。
曲がる場合も、折り曲げたように曲がることはほとんどありません。
はりを抜いてみたら、カーブしているという感じです。
どうです?
どんな細さか分かると、はりって痛くないかもって思いませんか?
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com