“ブレードランナー2049”を観てきました。
もう一回観にいってもいいかな?
こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
目次
東洋医学はED(勃起不全)をどう捉えているか?
私の関西鍼灸短大(現 関西医療大学)時代の恩師、王 財源 先生の著書、「わかりやすい臨床中医臓腑学」 王 財源 医歯薬出版株式会社(ISBN4-263-24138-X)
中医学では、ED(勃起不全)のことを陽萎(ようい)といい、
陰茎の勃起不能または持続の低下が起こる現象で性神経の衰弱によ
るものも多く、 思慮や性行為の過多によるものがこの症状を引き起こす。主に肝, 腎,脾の関係が考えられ、臓腑の強化を主に治療を進める。
とあります。
「精神的なストレスが勃起不全の原因になる」、「肝,腎,
心因性ED(勃起不全)の患者タイプ
ここで紹介されている、いくつかあるEDの証(タイプ:患者像)
心脾両虚型(しん・ひ・りょう・きょしょう)「心配事,
過度の思慮によるもの」
というタイプがあります。
「心」と「脾」が元気がなくなっているタイプで、これが、
(西洋医学の心臓と東洋医学の心、
健康なときの「心」と「脾」の関係
健康なときの「心」と「脾」の関係は、
“心血は脾を滋養し、脾は心血を生成して心神を養っている。
という関係です。なんのこっちゃ?ですね。
説明します。
そもそも、人間の臓腑には、それぞれに「気」と「血」
『心』の「気」と「血」、『脾』の「気」と「血」
「心の血が脾に養分を与え、
ED(勃起不全)のときの「心」と「脾」の関係
① 原因:心配事、過度の思慮が脾を傷つけ脾気虚を起こす。
② 脾が心血を生成できずに心血虚を起こす。
③ 心血が不足すると心血が脾を滋養することができず脾の統血,
④ 脾が心血を生成できずに…(②に戻る)
の繰り返しで、心と脾が両方とも弱っている状態です。
ED(勃起不全)は、健康時の関係が崩れて、「心」も「脾」
心因性EDの東洋医学的治療原則
治則(治療原則)は、“補益心脾、以潤宗筋”(ほえき・しんひ、
「宗筋(そうきん)」の概念は説明するのが難しいのですが、
「心と脾を補い助け、以って宗筋(陰部)を潤す。」
やや乱暴に言い換えると、
「心と脾に養分を与えて元気付ければペニスが満たされる」
ということです。
EDの東洋医学的治療法
この本では治療に使う経穴についての記述があります。
関元(かんげん)
丹田(たんでん)とも呼ばれる、お腹の下のほうの経穴。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本そろえた長さだけ上にあって、
心兪,脾兪(しんゆ,ひゆ)
「心」と「脾」を、それぞれ元気付ける背中の経穴。
足三里(あしさんり)
膝の少し下で、やや外側。松尾芭蕉の「奥の細道」に、
中気(体の中ほどに宿る気:脾は体の中ほどにある)
これらの経穴に鍼をして治療原則である「補益心脾」を行います。
東洋医学(中でも中医学)では心因性のEDを、
こんな東洋医学的なアプローチも平癒堂鍼灸では行っています。
参考文献:わかりやすい臨床中医臓腑学 王 財源 医歯薬出版株式会社 ISBN4-263-24138-X
ED(勃起不全)でお悩みの方、男性機能の充実をお望みの方、
相談無料です。
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(
新大阪でED治療をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail:shinq.th@gmail.com