楽しいのが先か?笑うのが先か?
“楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。”
アメリカを代表する心理学者、ウィリアム・ジェームズの言葉です。
なんだかポジティブシンキングを鍛えるブログみたいな始まりですが、そうじゃありません。ED改善に必要なお話です。
こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
英文では「楽しい」の部分が“happy”を使っているようなので、「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。」とも約できます。
実はこの言葉、今はやりの幸福論としての名言であるだけではありません。
快感によってコントロールされている情動
基本な「情動」である「愛」に連なる、「感情」としての「喜び(joy)」、「恍惚(extasy)」、「平安(serenity)」は、快感を伴うことがほとんどだと思います。
「情動や感情は、快感によってコントロールされている」と言えるかもしれません。
ここでは一旦、
「感情」は、喜び,悲しみ,怒り,恐れ、など、外からの刺激によって起こる気持ちとし、
「情動」は、感情の中でも呼吸や循環などの生理的な興奮を伴う(「ドキドキ」や、逆に「リラックスして気持ちが落ち着いている」)、そして感情の中でも比較的強いが一過性のものとしておきます。
感情や情動の分類は学術的・生理学的にはっきりした定義がありません。
ちなみに情動の表れの一つとして、まさに「表情」(=顔に表れる情で表情です。)が挙げられます。
そして情動の発生と同時か前後に出る「表情」は、笑うという「行為」です。
そもそも情動はどうやって起こるのか?
心理学的に情動の発生する仕組みを説明するものとして、末梢起源説,情動の中枢起源説,情動の二要因説の三つがよく挙げられます。紹介しておきます。(生理学的には情動の発生メカニズムは解明されていません。)
1)情動の末梢起源説
末梢起源説は、まず最初に生理的興奮が生じ、それがきっかけとなって情動が発生するという説です。
これ、先ほどのウィリアム・ジェームズと、カール・ランゲが唱えた説です。
だから、「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。」になるわけです。
楽しいという感情というか情動は、笑うことから起こるという説です。
「笑うから楽しい」わけです。(この説明ちょっと強引かも?)
ですから、このウィリアム・ジェームズの言葉は、単に名言というわけではなく、心理学的な考察があっての言葉ということになります。
2)情動の中枢説
中枢説は、末梢説の逆で、脳が興奮して、それが情動の発生と生理的興奮を起こすという説です。だから「楽しいから笑う」になります。
3)情動の二要因説
二要因説は、「生理的興奮の自覚」と、その「生理的興奮時の原因を理解していること」が情動を決定するという説です。(これ、私なりの表現なので心理学的,学問的には正しくありません。)
末梢説と中枢説では、生理的興奮が同じでも異なる情動が発生していることを説明できないことから、この二要因説も情動を説明する説として紹介されます。
この三種の情動の発生の仕組みを乱暴にまとめてみると、
情動はその発生と前後して生理的興奮を伴い、表情(=行為)としても表出するということになります。
情動と生理的興奮と行為
多少の時間的前後はあるにしても、楽しいという「情動」は、主に生理的興奮とほぼ同時に起こり、行為として笑いともほぼ同期していると言えます。
楽しいから笑うのか笑うから楽しいのか順番はともかく、楽しいことと笑うことは密接に関わっていることは経験上あなたも良くご存知のことだと思います。
笑うという行為と楽しいという情動
笑うという行為に感情・情動が寄せられていくという考えは、確か10年程前にサイエンス誌にそのような論文が載ったのがきっかけで世の中に一気に広まったように記憶しています。
「楽しくなくても笑っていれば楽しくなるよ」的な話は、近年いたるところでされるようになったと思うのですが...
ごめんなさい。その論文、私見つけられませんでした。
ここであなたに質問です。
「あなたが気持ちよさを感じているときどんな表情をしていますか?」
あなたが気持ちいいことをしているのを想像してみて下さい。
そのときあなたはどんな表情をしていますか?
次回のブログで続きをお話します。
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平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com