こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
先日、友人から、「平谷のブログとインスタ見てたら仕事せんとスケボーばっかりやってるように見えるぞ!」とお叱りを受けました。
そこで、ハイブリッド鍼灸師らしく、今日はひとつ東洋医学的なお話を...
東洋医学的“湿(しつ)”の人体に与える影響
ゴールデンウイークも近いこの時期に雨が続くと、「もう梅雨みたいやな」と思うほど、じめっと湿気を感じますよね。
この湿気、東洋医学的な“湿(しつ)”の人体に与える影響をお話します。
“湿(しつ)”は、腸の調子を悪くしたり、尿漏れなどおしっこのトラブルの原因となり、生理不順や月経異常の元にもなるだけでなく、ED(勃起不全)や不妊の原因にもなりうる。
と言ったら、ちょっと驚きですよね。
どういうことか東洋医学的に説明していきます。
水のグループ“湿(しつ)”
“湿”とは、その字のとおり湿気,湿度のことと考えていただいて結構です。
東洋医学は、世の中全てのものを、木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)の五つのグループに分けて捉えます。
その五つのグループ同士では、エネルギーが一定のルールで循環し、また、エネルギーを与えたりもらったりする関係にあります。
“湿”は水のグループです。
湿気だから当たり前の感じですが、その当たり前な感じで五つのグループが出来上がっています。
ここで、イメージしてみてください。
水は高いところから低いところに流れます。
これを、「湿は下注する」と東洋医学では表現します。
そもそも湿は決して悪いものではありません。
自然界におけるある状態、気候と言っても良いかもしれません。
ですから、良いも悪いもありません。
ただ良くも悪くもないものでも、その量が過剰になると人の体に悪影響を与えます。
人の体に悪影響を与える“湿邪(しつじゃ)”
湿が過剰となって体に悪影響を与えるようになったものが、“湿邪(しつじゃ)”です。
東洋医学では、この“湿邪”を体の外から来る、病気の原因の一つと捉えています。
タイトルの、「湿(しつ)は下注(げちゅう)する」とは、下降しやすく下部を侵しやすい。という意味です。
下降しやすく下部を侵しやすいということは、
湿邪が影響を及ぼすのは、
臓器でいえば、腸,肛門,生殖器(男性,女性とも)。
ですから、冒頭でお話した、「腸の調子を悪くしたり、尿漏れなどおしっこのトラブルの原因となり、生理不順や月経異常の元にもなるだけでなく、ED(勃起不全)や不妊の原因にもなりうる。」
ということになります。
手足で言えば足の下のほうとなります。
足先が冷えずに太腿が冷えるってあんまりないですよね。
足が冷えるのは、湿が影響を及ぼすのが下の方、あるいは末端の方であるからです。
“湿”をコントロールして湿邪による症状を予防!
湿邪は体の外からやってくるので防ぐのが難しくなります。コントロールできません。
では、どうするか?
食べ物にも湿の性質を持つものがありますから、湿の多いじめっと湿気を感じるときには、
口からの“湿”を少なくすることで、湿の量をコントロールして“湿”が原因の症状を予防してください。
“湿”=冷たいもの・甘いもの、です。
ですから、冷たいもの・甘いものを控えてください。
ちなみに、南国のフルーツや夏の果物は湿の性質を持ちます。
これらは体の熱を冷ますものですから、食べ過ぎたり、体に熱もこもっていないのに食べると体を中から冷やしてしまうことになります。
女性の方はマンゴー大好きな方多いですよね。
注意してください。
食べる量を控えるとか、体が活動してて冷えにくい日中に食べるとか、食べ方の工夫をしてください。
マンゴーが悪いわけじゃないです。笑
南国フルーツの代表として登場してもらっただけです。
私はバナナが大好きなんですが、バナナも南国のフルーツですから、体を冷やさないよう、なるべく早い時間帯に食べるようにしています。
どうでしたか?今日のお話。
東洋医学的なものの考え方って面白いと思っていただけたらうれしいです。
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平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com