こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
7つの質問をします。
YESかNOでお答えください。
Q1.若い頃に比べると性欲がなくなってきた。しかも朝立ちが減ってきた。
Q2.考え事がまとまらない、物忘れが増えた、集中力が続かない、疲れやい、気分が変わりやすい。
Q3.よく眠れない、または寝すぎる。
Q4.筋肉が少なくなって、脂肪が増えたと感じる。
Q5.おなかがポッコリ出てきた。
Q6.体毛が薄くなってきた。
Q7.昔では考えられないような軽い怪我で骨折した。
さて、いくつYESがありましたか?
実はこの質問に一つでもYESがあればLOH(加齢男性性腺機能低下症候群)の可能性が疑われます。
上記は男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が十分かどうかを判断するための質問です。
LOH症候群の7つの症状および徴候
日本泌尿器学会・日本Men’s Health医学会 「LOH症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会による、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引きに、LOH症候群に含まれるものとして挙げられた「LOH症候群の症状および徴候」7つが、表としてまとめられています。
LOH症候群の症状および徴候
1)リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度、とりわけ夜間睡眠時勃起の減退
2)知的活動,認知力,見当識の低下および疲労感,抑うつ,短気などに伴う気分変調
3)睡眠障害
4)筋容量と筋力低下による除脂肪体重の減少
5)内臓脂肪の増加
6)体毛と皮膚の変化
7)骨減少症と骨粗鬆症に伴う骨塩量の低下と骨折のリスク増
[加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群) 診療の手引き]
https://www.urol.or.jp/info/data/gl_LOH.pdf
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、最初の質問は、上記の症状および徴候をより分かりやすく、より強調した形に変えてみました。
実際には曖昧なニュアンスも使っているので正式な設問ではありませんが、ご自身に置き換えやすくする事で、身近にイメージしてもらい『LOH(加齢男性性腺機能低下症候群)』というものを、しっかりと知ってもらうためにご用意させてもらいました、
男性にもある更年期障害。LOH症候群とは?
LOHとは、Late-onset hypogonadismの略で、加齢男性 性腺機能低下のことです。
加齢に伴う性ホルモンの減少によって引き起こされる体のさまざまな不調で、男性の更年期障害と言われています。
LOH症候群の具体的症状としては、以下のようなものがあります。
『動悸、息切れ、息苦しい』など、循環器・呼吸器系の症状。
『発汗、ほてり、のぼせ』など、体温調整に関する症状。
『耳鳴り、めまい』など、内耳(頭がい骨の中の耳の続き)に関係する症状。
『頻尿、尿が出にくい、排尿に時間が掛かる』など、泌尿器系の症状。
『性欲、勃起力の低下、朝立ちの減少』といった性機能の低下。
『イライラ、不安、物忘れ、うつ』といった精神症状
『倦怠感や疲れやすい』といった全身症状
その他にも、『頭痛、肩こり、腰痛』も引き起こす場合があります。
自律神経症状や全身症状など広い範囲で起こる、さまざまな症状がLOH症候群に含まれます。
LOH症候群の医療機関での治療方法
男性ホルモンの分泌量低下がLOH症候群の原因ですから、治療はその足りなくなったホルモンを外から足すことになります。
足りなくなったホルモンを注射や外用薬(貼り薬・塗り薬)で補充するホルモン補充療法が主な治療法です。
もし症状や徴候などに心当たりがある場合は、是非一度、男性科や泌尿器科を受診される事をオススメします。
※LOH症候群ならば保険が適応されると思いますが、詳しくは医療機関にお尋ねください。
→男性科ってないの?EDの相談ってどの病院のどこの科に行くべき?
男性ホルモン増加への鍼灸を通したアプローチ
平癒堂鍼灸で行っているLOH症候群に対する鍼治療を紹介します。
① 睾丸の機能向上
平癒堂鍼灸では、主な男性ホルモンであるテストステロンを作っている睾丸への血流を増加させることで「睾丸の機能向上」を目指す鍼治療を行っています。
臀部(お尻)や仙骨(骨盤を構成する背骨の下に位置する逆三角形の骨)部へ鍼をして通電します(電気を流します)。
これは、生殖器(睾丸を含む)・泌尿器を支配する骨盤神経へのアプローチで、生殖器(睾丸を含む)・泌尿器の血管拡張を誘発し、血流増加をねらった鍼治療で、睾丸の機能向上を目的とした平癒堂メソッドの一つです。
通電と言っても、ビリビリするわけではありませんし、鍼は筋肉に刺しますので、神経に鍼が当たるわけでもありません。
②お尻の筋肉をやわらかくして骨盤内臓器の血流改善
生殖器、泌尿器は骨盤に収まる骨盤内臓器です。
生殖器、泌尿器の機能低下が見られる場合、骨盤周囲の筋肉が硬くなっている可能性があります。
平癒堂鍼灸では、この骨盤周囲の筋肉をやわらかくすることで、「骨盤内臓器の循環機能」を向上させ、骨盤内臓器の血流改善を目指します。
③自律神経にアプローチ
LOH症候群は自律神経症状を多く伴います。
平癒堂鍼灸では、東洋医学的な視点からの深く刺さない本数の少ない鍼治療も行っています。自律神経へのアプローチです。
平癒堂鍼灸でのLOH症候群に対するアプローチは、この3つの方法を単独あるいは組み合わせて行います。
自然治癒力(人間の体が持っている治癒能力)でLOH症候群を何とかしたい方、薬を使われたくない方は一度ご相談ください。
今回のブログは結構長くなりました。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com