こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。
自転車ブームと言われて久しい感じもしますが、実際サイクリングジャージを着た方をたくさん見かけるようになりましたし、ママチャリ以外のおしゃれな格好のいい自転車を近年多く見かけます。自転車量販店も増えました。
ですが、かっこいい自転車には、ついてまわる男性特有のリスクがあります。
股間の痺れ。です。
サイクリストの方々には、当然の話ではあるのですが、平癒堂鍼灸はED専門治療院ですので、やはり自転車が持つEDリスクについて、しっかり説明しておきたいところです。
目次
学会が発表している自転車とEDの相関関係
たびたびこのブログに登場いただいている参考文献、
ED診療ガイドライン[2012年版] 日本泌尿器科学会 推薦 日本性機能学会 ED診療ガイドライン2012年版作成委員会 編集(以下、ED診療ガイドライン)によると、
自転車乗車時間とEDの間には明らかに用量相関関係があり、その原因はサドルによる血管と神経の圧迫によるとされている。しかし、乗車スタイルと会陰部を保護する特殊なサドルの採用でリスクは低下できるとされている。
ということです。
「自転車愛好家が増えてEDも増えている」という事がメディアでしばしば取り上げられるようになってきている中で、自転車EDは、「サドルによる血管と神経の圧迫」が原因と発表されています。
お洒落サイクリストは前傾フォームに注意
私の自転車はミニベロと呼ばれるタイヤの小さい自転車で、乗るとやや前傾姿勢になります。明らかにママチャリとは違った姿勢になります。
ちなみに変速機の付いた自転車を買ったのはこれが初めてです。笑
私自身、だらっ~とサドルに座ってペダルを漕いでいると自宅に着くころには股間やペニスがしびれていることがあります。
しかもペニスのしびれ方は、一本、串が通ったみたいな感じで痛いというか気持ち悪いと言うか、またその感覚が先端まで届いている感じなのでほんと不快です。
自転車から降りると数分で治まります。
EDリスクの発信をする当院としては見逃せない事象です。
「EDリスクを下げる=サドルによる血管と神経の圧迫を避ける」
当院なりの角度から解析していきたいと思います。
自転車に座る時に注意すべきポイントは骨盤の傾き
どうしたら、サドルから受ける血管と神経の圧迫を避けられるのでしょう?
それには、まず、どこが何を圧迫しているかを考える必要があります。
サドルと骨盤の骨が、ペニス‐会陰部とその周辺の血管と神経を圧迫しています。
血管と神経はペニスの真下ではなく、ペニスや会陰部の両外側に豊富に存在しています。
椅子に座るのとは違い、またがっているような形になることでしびれが起きるのは、この両外側が圧迫を受けているのが原因です。
骨盤を前から見る
骨盤を前から見るとこのような形をしています。
①仙骨、②腸骨、③坐骨、④恥骨、⑤恥骨結合、⑥寛骨臼、⑦閉鎖孔、⑧尾骨
大きく関わらない部分もありますが、一通りの名称です。
骨盤を下から見上げる
骨盤はそもそも、下から見上げるとV字型のような形になっています。
まず⑤恥骨結合、③坐骨の周辺の骨が上から圧迫してきます。
V字型の骨盤が、外側から包み込むような形で血管と神経を上から押さえつけてくるような形です。
④恥骨がギロチンのようにペニスの根元を抑えつける
さらに、ペニスは体の外にある外性器なので、V字型のレールの前の方にある恥骨がまるでギロチンのようにペニスの根元を押さえつけます。
実はペニスの真下にはむき出しに近い状態の血管や神経はありません。
しびれの感覚として、そのあたりが圧迫されていたような感触を受けますが、実際に圧迫されているのは、上の2つになります。
ちなみに睾丸に続く血管や神経を含む精索は別のルートを通るのでV字型レールの圧迫を受けません。
骨盤からの圧迫を軽減する方法とは?
上記で説明した通り、骨盤が圧迫するポイントは2つです。
①ペニス‐会陰部の血管・神経を外側から包み込む圧迫。
②恥骨によりペニスの根元のギロチン的圧迫。
ではそれぞれの対策について説明していきます。
①ペニス‐会陰部の血管・神経を外側から包み込む圧迫への対策
この外側から包み込まれる圧迫については、骨盤の傾きが深く関係してきます。
骨盤が前傾(背中がまっすぐ)の場合
サドルと骨盤の角度が急になり、強く圧迫されます。
骨盤が後傾(背中が猫背)の場合
サドルと骨盤の角度が緩やかになり、圧迫が軽減されます。
おなかを引っ込めて、おへそを少し上に向ける感じです。
自転車のフォームとしてよく聞く「骨盤を立てて乗る」という表現が当てはまります。
坐骨をサドルの上にきちんと乗せて、後ろに深く座る。
これで骨盤の傾きがしっかりコントロール出来ると思います。
②恥骨によりペニスの根元のギロチン的圧迫への対策
ギロチン的圧迫に対して、有効なのが、サドルの真ん中が割れているタイプのサドルです。
selle italia – ノヴァス スーパーフロー エンデュランス
サイクリストの方々は御用達のサドルですので、通販などですぐに手に入ります。
価格もお手頃なものから、プロ仕様のものまで幅ひろいです。
自転車EDのリスクを下げる方法と自転車EDの鍼治療
まとめると、
① サドルは先が二股になったものか、それに近いものにする。
② サドルの後ろのほうに坐骨でしっかり座って、背中を丸くして骨盤を後傾させる。
以上2点が、平癒堂の推奨する自転車EDのリスクを下げる方法です。
サドルに坐骨が当たって痛い場合、それを軽減する為のパンツやサドルもたくさんありますので、探してみるのも楽しいかと思います。
自転車によく乗るのが原因でEDかもしれないと思われている方は、一度、平癒堂鍼灸にご相談ください。
自転車が原因のEDなら、壊れた会陰部周辺の組織,血管,神経の再生が必要です。
平癒堂鍼灸の鍼治療は、会陰部を含む骨盤内臓器の血流を増加させて組織の再生を促します。
ED(勃起不全)でお悩みの方、男性機能の充実をお望みの方、妊活中の方(男性女性とも)はご相談ください。
相談無料です。
平癒堂鍼灸の鍼は恥ずかしい思いをすることなく受けられます。
トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。
新大阪でED治療をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com