更新記事

鍼治療は痛い?怖い?そもそも鍼って?目的に合わせて使い分ける鍼の種類とは~細さと強さ編~

こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。

 

今日は、平癒堂鍼灸で使っている鍼がどんなものか紹介したいと思います。

 

太いと痛い!

7b11161eff88ab2669827a8cff45a09e_s

はりって聞くと、大抵の方は注射針か縫い針を想像されるようです。

 

そりゃあ、注射するとき痛いですよね。

 

縫い針を誤って指に刺してしまったときも痛いですよね。

 

あれだけ太かったら痛いし血も出ます。

 

最初は、はりの細さの話です。

 

「縫い針よりも細く、採血や静脈注射の針の穴の中に何本か入るぐらいで、髪の毛やコピー用紙の厚さよりは太い。」

 

こんな感じです。

 

終わってしまった。汗...

 

いや、詳しく見ていきましょう!

 

縫い針よりも細い

02a918c6afdc3f7918bc34e6cd318c0d_s

平癒堂鍼灸で、一番よく使う「寸六の3番」(すんろくの3ばん)という鍼は、はりの直径が0.2mm。

ちなみに長さは、鍼の部分(鍼体:しんたい)が5cm(一寸六分:いっすんろくぶ)で、持つところ(鍼柄:しんぺい)が2cmです。

主に肩、腰、お尻、腕、脚の筋肉に使います。

 

まずは縫い針との比較

 

JIS(日本工業規格)によると、メジャーなところだけですが、

 

和裁用の絹針で直径、0.56mm、木綿針で0.84mm、

 

洋裁用の洋服針で、直径0.56mm~1.14mm、刺しゅう針で0.71mm~1.35mm

 

和裁の絹針の1/2以下、木綿針の1/4以下、洋服針の太いものの1/5以下です。

 

思ったより細いと思いません?

 

注射針の穴の中に入る

d391147032acbf0ed1df1c9f6a911d72_s

平癒堂鍼灸で一番良く使う3番の鍼の直径は、0.2mm

 

皮下注射・皮内注射の針の外径(外側の直径)が、だいたい0.4~0.6mm前後ですから、外径の1/2~1/3です。

注射針の穴の直径=内径(内側の直径)が、だいたい0.2~0.3mm前後なので、針の穴とほぼ同じか、それよりも細いです。

 

採血や静脈注射に使う針の外経は0.6~0.8mm前後ですから、その1/3~1/4。

針の穴の方は0.4mm~0.6mm前後。

鍼灸の鍼は注射針の穴の1/2~1/3の細さですから、注射針の穴に鍼灸の鍼が何本か入るということです。

 

髪の毛よりはちょっとだけ太い

a240c8852abf05eac2e8f7af7da91290_s

平癒堂鍼灸で一番良く使う3番の鍼の直径は、0.2mm。

 

日本人の髪の毛は0.05mm~0.15mmと言われているようですから、

平癒堂鍼灸で一番良く使う3番のはりは、太い髪の毛よりは少し太くなります。

 

平癒堂鍼灸で、顔や頭に使う1番の鍼なら、直径が0.16mmで、太い髪の毛とほぼ同じぐらいです。

 

直径が0.1mmの細い鍼もあります。

 

ちなみにコピー用紙の厚さは0.1mm前後です。

 

「縫い針よりも細く、採血や静脈注射の針の穴の中に何本か入るぐらいで、髪の毛やコピー用紙の厚さよりは太い。」

 

を具体的に説明してたら意外と長くなってしまいました。笑

 

細いけど強い!

a26132afa9e23a1521817455812c564c_s

細さの説明をすると、今度は強度の心配が出てきますね。

 

筋肉に鍼を打つので、筋肉が収縮して鍼が曲がったりすることはありますが、近年の技術進歩はすばらしく、

鍼が折れてしまうことはありません。

 

ほぼ言い切れます。

 

曲がる場合も、折り曲げたように曲がることはほとんどありません。

はりを抜いてみたら、カーブしているという感じです。

 

どうです?

 

どんな細さか分かると、はりって痛くないかもって思いませんか?

 

トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。

 

平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com