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子宮の血流をコントロールするメカニズムを解明する実験で分かった結論、女性が女性らしく、男性が男性らしくあるための骨盤神経刺激

子宮の神経性調節と鍼灸

http://dspace.acupuncture.jp/dspace/bitstream/10592/17427/1/0707.pdf

 

こんにちは、ハイブリッド鍼灸師の平谷です。

今日はこの論文を紹介したいと思います。

 

子宮は自律神経によってコントロールされている

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この論文の要旨で、

~中略~皮膚に加えた体性感覚刺激は自律神経を介して子宮の動きや血流を調節することができることなどが明らかになってきた。

とあります。

 

・子宮は自律神経によってコントロールされている。

・皮膚に加えた刺激が子宮の動きや血流を調節できる。

・皮膚に加えた刺激は自律神経経由で子宮に届く。

 

この三点がラットの実験で明らかになったということです。

 

骨盤神経刺激で子宮の血流増加

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そして、子宮の神経調節についての項では、

骨盤神経を刺激すると子宮の血流は増加し、下腹神経を刺激すると子宮の血流が減少することが、ラットの実験で確かめられています。

 

骨盤神経は、脊髄の下のほうの膨らんだ部分である仙髄から出て子宮に分布します。

副交感神経(自律神経のリラックス・回復モード)の繊維を多く含む神経です。

 

下腹神経は、仙髄よりも上の腰髄から出て子宮に分布します。

交感神経(自律神経の仕事・攻撃モード)の繊維を多く含む神経です。

 

ややこしーっ!(笑

 

つまり、リラックス・回復系の神経を刺激すると子宮の血流は増加し、

仕事・攻撃系の神経を刺激すると子宮の血流は減少するということです。

 

生理痛には骨盤神経刺激が有効

そして、ヒトの子宮にも大量の神経叢(しんけいそう:神経が網目のように複雑に走行している部分)が存在し、そこに自律神経繊維(交感神経・副交感神経)が分布していることが書かれています。

 

ヒトの子宮もラットと同じく骨盤神経によってコントロールされているということです。

 

いわゆる生理痛は子宮の虚血(循環不良による低酸素状態)によっても起こります。

その場合、リラックス・回復系の神経(自律神経系の副交感神経)を刺激すると子宮の血流が増加して痛みが治まることが予測されます。

 

生理痛のときにお腹を温めたら楽になるのは、温めることで血管が拡張し子宮周辺の血流が改善するからと推測されますが、よく似た現象と言えるでしょう。

 

骨盤神経刺激は子宮以外の骨盤内臓器にも有効

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この骨盤神経は子宮以外にも、卵巣,膣,クリトリスにも分布していると考えられています。(解剖学的にはっきり分かっているわけではないのですが。)

これら生殖器への血流が、骨盤神経刺激で増加するなら生殖器の機能向上が見込めます。

子宮が子宮らしく、卵巣が卵巣らしく、きちんと機能する状態に持っていけるということです。

生殖器だけではありません。骨盤神経は、大腸,直腸,膀胱にも分布しています。

つまり、排尿・排便にも関係してくるわけです。

尿漏れ,頻尿,膀胱炎,痔にも効果が期待できるということです。

 

男性にも有効な骨盤神経刺激

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ちなみに、女性だけではありません。

男性の場合も、尿に関するトラブルに対して骨盤神経刺激の効果が期待できます。

それに、骨盤神経はペニスにも分布している勃起神経でもあります。

ですから、ED(勃起不全)にも有効です。

 

女性も男性も骨盤神経刺激が排泄器・生殖器には有効なのです。

 

頑固な生理痛でお悩みの方、妊活中の方(男性女性とも)、尿に関するトラブルでお悩みの方、はご相談ください。

 

相談無料です。

 

平癒堂鍼灸の鍼は恥ずかしい思いをすることなく受けられます。

 

トリガーポイントアプローチと自律神経矯正鍼(じりつしんけいきょうせいしん)であなたの人生を楽しくする。

 

新大阪でED治療をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

平癒堂鍼灸(へいゆどうしんきゅう) 平谷 透 E-Mail : shinq.th@gmail.com